K-POPミュージックビデオの巨匠!NOVV KIM「Stray KidsのMV撮影が1番大変でした」|JJ
K-POPミュージックビデオの制作をしながら記憶に残っている撮影エピソードはありますか?
最近公開されたSTAYCの「Teddy Bear」のプロジェクトが一番記憶に残っていますし、仕上がりに満足しています。本来はK-POP業界で主に見られる素敵で華やかなイメージの満ちた映像ではなく、「ストーリー」が込められた映像を作ることができたので幸せなプロジェクトでした。アーティストの事務所側からも新しい試みをしたいという気持ちを伝えてくださったおかげで、K-POPミュージックビデオの枠をある程度壊すことができた制作だったと思います。 現場で一番記憶に残っているのは、トラックがコンビニの壁を壊して突進する場面を撮影した時です。どうしても1テイクで成功させなければならなかったので、緊張した瞬間でした。コンビニのアルバイト役の方が壁の近くのレジに立っていなければならない状況だったので危ないかもしれなかったんですけど、スタントマンの方々の指導のおかげで安全に撮影を進められました。幸いなことに、1テイクで無事に成功してみんなが拍手したのを覚えています。
一番大変だった撮影は、Stray Kidsの「Lonely St.」のミュージックビデオの現場かもしれません。去年の冬に撮影したんですが、とても寒くて体力的にスタッフ全員が苦労したのを覚えています。野外ロケで夜のシーンを撮影していたので、厳しい風と寒さに震えましたね。アーティストとスタッフのみんなが鼻水を垂らしながら、すごく苦労して撮影しました。そんな中、演出チームのスタッフの1人は寒さに耐えられずストーブにくっついていて、ダウンが溶けてしまった、笑えない思い出があります。
DAY6のユニットグループEven of Dayの 「Right Through Me」の撮影現場も記憶に残っています。ミュージックビデオの最後のシーンで、窓ガラスを壊して建物の外に身を投げ出す場面が出てきます。このシーンは「シュガーグラス」という特殊ガラスを使って安全に撮影したんですけど、シュガーグラスの費用がとても高かったので、この撮影も1テイクで完成させなければなりませんでした。 それで、事前にガラスなしで練習をたくさんしました。実際、撮影に入った時はアーティストがかっこよくしてくださって、素敵なシーンを撮ることができました。このシーンは、超高速カメラを活用して非常に遅い速度で撮影しました。 現場でモニタリングをした時、その強烈さを今でもよく覚えています。