インドのモディ首相、台湾との関係緊密化に期待表明-中国は反発
(ブルームバーグ): インドのモディ首相は、3回連続の総選挙勝利をX(旧ツイッター)で祝った台湾の頼清徳総統に対し、台湾とより緊密な関係を築くことを楽しみにしていると直接返信し、謝意を表明した。
頼氏はXへの投稿で、インドと台湾のパートナーシップが「急速に拡大している」と評価し、インド太平洋地域の平和と繁栄に寄与するとの認識を示した。
これに対し、モディ首相はXで、「われわれは互恵的な経済的・技術的パートナーシップに向けて取り組み、より緊密な関係を築いていきたい」と応じた。
3期目に入るモディ首相は、台湾を自国の一部だと主張する中国との緊張関係を管理する上で新たな課題に直面している。
中国外務省の毛寧報道官は6日の定例記者会見で、「インド側に抗議した」と説明。「インドは厳粛な政治コミットメントを行っており、台湾当局の政治的たくらみを見極め、警戒し、抵抗すべきだ」と述べた。
2020年の国境での衝突以降、中印関係は低水準にとどまっている。毛報道官は5日、モディ首相の勝利に祝意を示し、「健全で安定した中印関係が両国の利益になる」と述べていた。
一方、インドと台湾は、モディ政権下でより緊密な経済関係を構築。台湾が最大10万人のインド人労働者を雇用する可能性がある労働力供給協定に双方が署名した。
原題:Modi Seeks Closer Ties With Taiwan After Reelection (1)(抜粋)
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Dan Strumpf