浅丘ルリ子が山田洋次監督と「寅さん」でトークショー 「リリー!」の歓声に「私自身なら、寅さんにもっと積極的にアタックしていた」
女優の浅丘ルリ子、山田洋次監督が3日、東京・葛飾柴又の特設会場で開催された「寅さんサミット2024」でトークショーを行った。 浅丘は映画「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(第11作、1973年)を始め、マドンナとして最多6作に出演。おなじみの主題歌が流れる中、浅丘が姿を見せると会場を埋めた大勢の人から「リリー!」の声が飛んだ。 「うれしい。後ろの人、見えますか? 山田監督ともずっとお目にかかってなくて。緊張と、今日何を話せばいいのか心配で昨日は一睡もしていません」とあいさつした。 旅回りの歌手、リリーといえば、渥美清さん演じる車寅次郎と結ばれる可能性が一番高かったとされる女性だ。「女優人生で何百本と映画をやりましたけれど、リリーさんは私にピッタリで素に近い役。すんなりリリーさんになれました」と振り返る。そして「寅さんみたいなタイプが私は好き。私だったらもっと積極的にアタックするわ。『寅さん、私、大好きなの!』と何度も言いたかった」という。 山田監督は「あなたがリリー役をつくっていくのを、最初はハラハラしながら見ていた。まいた種から芽が出て幹、枝になり花を咲かせた。この人の力でリリーが出来上がっていったのは、僕にとっても、大きな喜びです」と感慨深げだった。
報知新聞社