【ボクシング】WBO・AP王者保田克也「覆せるように」東洋太平洋王者宇津木秀「必ずクリア」
プロボクシングのライト級アジア王座統一戦は21日、東京・後楽園ホールで行われる。大橋ジム興行フェニックスバトル125大会のメインで、WBOアジア・パシフィック同級王者保田克也(32=大橋)が、東洋太平洋同級王者宇津木秀(30=ワタナベ)と両王座を懸けて拳を交える。20日には東京ドームシティのblue-ingディスカバリーで前日計量に臨み、保田はリミット(61・2キロ)よりも100グラム少ない61・1キロでクリア。宇津木は200グラム少ない61・0キロでパスした。 4度目防衛戦で統一戦となった保田は「コンディションはバッチリ。宇津木選手がどうきても対応できるようにしてきた。防衛戦ではなく、今回の相手は王者。自分は挑戦者の気持ちでいきたい」と決意を示した。ファン投票による勝敗予想では宇津木の勝利が7割近くに対し、保田は3割と劣勢となっているが「それを覆せるように。逆に燃えています」と声をはずませた。 現在、WBO世界同級6位と世界ランキング入りも果たしている。来年には日本同級王者(現在は三代大訓)との王座統一戦も見据えており、絶対に負けられないアジア2冠統一戦となる。保田は「どんな泥くさくても良いので何でも勝てればいい」と勝利にこだわって戦う意気込みだ。 対する宇津木は「形上では統一戦ですが、保田選手に勝ちたい」と気合十分。9月には米ラスベガス合宿を敢行。名伯楽のキューバー人トレーナー、イスマエル・サラス氏(67)の指導を受けながら海外勢とのスパーリングを消化した。宇津木は「世界を肌で感じることができた。ここで止まっているわけにはいかない。ここを必ずクリアしないといけない」と気合十分。世界ランカーの保田に勝てば、世界ランキング上位に入ることも可能。試合当日には同門の元世界2階級制覇王者京口紘人がセコンド入りし、サポートしてくれるという。【藤中栄二】