明大対立大　1回表明大1死二塁、中前先制適時打を放つ宗山（撮影・野上伸悟）

＜東京6大学野球：立大5－4明大＞◇第5週第1日◇12日◇神宮 　今秋ドラフト目玉で、前日11日に広島が1位指名を公表した明大・宗山塁内野手（4年＝広陵）が、広島を含めたセパ複数球団が視察する前で、2安打2打点の活躍を見せた。 　「3番遊撃」でスタメン出場。初回いきなり迎えた1死二塁の好機で立大のエース、小畠一心投手（3年＝智弁学園）の4球目147キロ直球を捉え、中前への先制適時打とした。 　3－5の6回には、1死満塁から立大の3番手左腕、田中優飛投手（1年＝仙台育英）の初球136キロスライダーを右前適時打で1点を返した。「満塁だったので、1点よりは2点3点を取ることがベストでした。そこは反省点として生かしたいなと思います」と振り返った。 　チームはあと1歩、反撃が及ばず先勝を許した。「チームが勝つための活躍が求められる。どれだけ自分が勝負どころで結果を残せるかどうかが、優勝争いに大きくかかわると思います」と力強いまなざしで語った。 　バックネット裏には、ドラフト1位指名公表の広島が2人体制で視察。顧問の苑田聡彦氏（79）は「10年、15年ショートを守れる。体も強い。基本がしっかりできている。2軍で経験を積むとかではなく、（遊撃守備と打撃ともに）即戦力。ものが違う」と高く評価した。尾形佳紀担当スカウト（46）は「公言後、プレッシャーもあったと思うが、結果を出せる。やはり華がある選手」と、1つ1つのプレーに熱視線を送っていた。