築100年を超える英国の豪邸を大規模リノベーション!4人家族が暮らしやすくするために変な間取りをどう変えたのか
仕上げに関してクロエが望んだのは、クラシックでニュートラルなカラーパレットにすること。トレンドによって人気の浮き沈みがある明るく大胆な色は避けて、タイムレスな空間をつくりたいと考えていました。「伝統を感じさせる雰囲気が好きなんです」とクロエはいいます。「時を超えた魅力をもつものがほしいと思いました。そうすれば、もうリノベーションについて考える必要がないでしょう?」 クロエのビジョンを具現化したインテリアにおいて重要な役割を果たしているのが、テクスチャー。落ち着いた色合いのなかに、存在感のある自然素材を用いたサイザル麻製ラグやレザーソファ、それからリネンやウール製のクッションを重ね、心地よく興味深いスタイリングを完成させました。木製のフローリングは新品ですが、古材に見えるようにひとつずつ加工。「まるで、ずっとこの場所に収まっていたようです」とクロエも満足げです。
キャスリンは、インテリアデザインのなかに本物の価値、そして歴史を反映させ、同時に家主であるクロエとその家族が自身の物語を紡ぐことができるような家をつくり上げました。 現在、クロエとイアンはオープンプランのキッチンエリアでリラックスし、子供たちを見守ることが多いようですが、彼らの成長に従い、プライベートな部屋で過ごす時間も増えていくことでしょう。「タイムレス」をキーワードにしたリノベーションにより、一家がこれから迎えるそれぞれのライフステージにふさわしい舞台が用意されたのです。