【阪神】部訓「負けられません勝つまでは」グラブに刻む ドラ1左腕が大商大魂で日本一誓う
負けられません勝つまでは―。阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が3日、大商大魂で日本一に貢献することを誓った。奈良・香芝市内の母校・大商大グラウンドでヤクルト・大西とキャッチボールを行うなど約2時間の自主トレ公開。同校野球部の部訓「負けられません勝つまでは」をグラブに刻みプロ入りすることを明かし「勝ち続ければリーグ優勝、日本一に近づく。そこが一番大事」と力説した。 元日には毎年恒例という奈良・橿原神宮を参拝。おみくじは末吉だったが「もう一度、橿原神宮に行って大吉が出るまで引き続けます」と負けん気の強さを見せた。それは大学時代の富山陽一監督(60)の「中途半端で終わるな」という教え。何度チャレンジしてでも、自らの手で成果をつかむ。野球にもつながる思考の徹底は年始から始まっている。 橿原神宮は初代天皇・神武天皇がまつられているパワースポット。神武天皇が127歳の大長寿だったという伝説もあり「健康延寿」のご利益があるとされている。「体が動く間はやりたい」。プロでの“長寿”に願いを込めた。 今月には新人合同自主トレも控えるが「とにかくけがだけはないように」と徹底。現在もブルペン入りは控え、ウェートトレーニングを中心に体力づくりに励む。「毎年同じような結果を残せる人が、長くプロの世界でプレーできている」。1年目の目標は新人王。ぶれずに真っすぐに、長いプロ野球人生をスタートさせる。(直川 響) ◆橿原神宮 神武天皇をまつる神社の創建を求めた民間有志の嘆願により、明治時代に創建された神社。約2680年前に神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと=後の神武天皇)が畝傍山の東南の麓に「橿原宮」を創建し、第一代天皇として即位したことが由来となり「日本のはじまりの地」とも呼ばれる。開運・招福、健康・延寿の御利益があるとされている。 ◆阪神の近年のドラフト1位自主トレ公開 ▽佐藤輝明 21年1月4日、兵庫・西宮市の母校・仁川学院で自主トレ公開。後輩に約100万円の打撃マシンをプレゼント。 ▽森木大智 22年1月3日、地元・高知・土佐市の公園で自主トレ公開。出身の軟式野球チーム「高岡第二イーグルス」の交流会にも参加。OB戦に代打で登場し特大の左越え二塁打を放った。 ▽森下翔太 23年1月2日、地元の横浜市内の西洗第一公園で自主トレ公開。69年の田淵幸一(12本)以来、球団史上2人目の新人の甲子園2ケタ本塁打を目標に掲げた。 ▽下村海翔 24年1月2日、地元の西宮市内の河川敷で自主トレ公開。「負けてたまるか!大作戦」を掲げ、箱根駅伝を制した母校・青学大にあやかり「投げる試合は全部勝ちたい」と初登板初先発で初勝利を掲げた。
報知新聞社