シェア半減の苦境 フォルクスワーゲンの挽回策は?【WBS】
「フォルクスワーゲン」の日本国内での販売台数は、2013年度には輸入車販売の4台に1台という高いシェアを誇っていましたが、その後は減少を続け、およそ10年で販売台数は半分以下となりシェアも大きく落としています。この状況を打開するために、フォルクスワーゲンは3日、日本市場に投入する4車種を一気に発表しました。 「一気に(4車種を)皆さんにお披露目します」(「フォルクスワーゲン ジャパン」ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニさん) ずらりと並んだのは、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンの最新モデルです。ステーションワゴンの「パサート」とSUVの「ティグアン」がフルモデルチェンジで登場。ともに9月から予約を開始します。 若者や女性に人気が高い「Tクロス」とこれまでに世界で3700万台を販売したフォルクスワーゲンの代表車種「ゴルフ」も一部を改良し、発表しました。 日本のフォルクスワーゲンのトップは、ここ数年、コロナ禍による部品不足などで新車の投入ができなかったことなどが販売台数を落とした理由としています。 「多くの車種を同時に発表することは過去に例がないと思うが、なぜ今このタイミングだったのか」(長部稀キャスター) 「フォルクスワーゲンが復活したというメッセージを皆さんに伝えたかった」(「フォルクスワーゲン ジャパン」ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニさん) また、唯一価格を公表した「Tクロス」は329万円から。円安にも関わらず、前のモデルと比べて10万円以上も値下げしています。 「日本市場向けの価格戦略が必要だ。日本の市場が重要であり成功したいという明確なメッセージだ」(アンドレア・カルカーニさん) 2015年に排ガスの不正問題が発覚したことで、フォルクスワーゲンのブランドは失墜しましたが、今回の発表を機に反転攻勢を狙います。 「強力な商品・チーム、日本最大の販売店ネットワーク。成功に必要な前提条件はそろっている。日本市場での成功を目指したい」(アンドレア・カルカーニさん)