「4.25」米ラスベガスで井上尚弥vsカシメロ3団体統一戦が正式決定!戦略は意外にも「じっくり」「冷静」「クール」
米国対策も万全に整える。 今回は、試合の3週間前に渡米、ラスベガスにプール付きのコンドミニアムを借り、日本で戦うのと変わりのない最高のコンディションに仕上げるという。 「日本で体を仕上げて最終調整は向こうでやる。3週間前だと、まだハードトレをやるんで、それをやりながら疲れを抜いていき、乾燥した気候に慣れてから減量に入りたい」 井上は20177年9月に米国ロスで開催された軽量級の祭典「スーパーフライ」に出場し、アントニオ・ニエベス(米国)を6回でギブアップさせ、WBO世界スーパーフライ級王座の6度目の防衛に成功したが、このときは、1週間前に乗り込んだため、時差ボケや、西海岸特有の乾燥した気候でなかなか汗が出ず、いつもの倍ロープを跳ばねばならないはめになり、最後の減量がうまくいかなかったという苦い反省がある。その1度目の米国上陸時の反省をもとに、大橋秀行会長に3週間前渡米のプランを直訴した。 カジノの街、ラスベガスはボクサーの間で聖地と呼ばれる場所である。歴史に残るビッグマッチの多くが、ここで行われ、井上も観戦で訪れたことがあり、昨年は、憧れの場所に立つ、とのテレビ番組の企画の弾丸ツアーで足も踏み入れている。 「昔からラスベガスにはボクシングの本場というイメージがあった。その舞台でメインイベントとして試合をできることに誇りを持っている。ここで試合ができることは、今までのボクシングキャリアが認められた証だと思う。凄く楽しみ」 “リアル・モンスター”のお披露目に米国ファンの注目度は高く、日本でも昨年のWBSS決勝の名勝負、ノニト・ドネア戦から人気もボクシングに関心のない人々への知名度がさらにアップ。大晦日には紅白の審査員に選ばれたほど“国民的ボクサー“になりつつある。 だが、その中での本格米国進出のプレッシャーを「気持ちいいプレッシャーくらい。全然ないっす」と笑い飛ばす。