吉野家、なか卯、餃子の王将らが夢の対決!外食チェーンコスパ&満足度 No.1メニューはこれだ!!
業界を知り尽くした″四賢人″が徹底討論して決定!
インフレの波は飲食チェーンにも押し寄せ、ワンコインで満足できるメニューはほぼ絶滅したと言っても過言ではない。では、1000円以下で食べられる至高のコスパグルメとは? 𠮷野家、バーガーキング、餃子の王将…最強コスパメニューはこれだ! FRIDAYビジネスレポート企画でおなじみ、飲食業プロデューサーの須田光彦氏、B級グルメ探究家の柳生九兵衛氏、フードジャーナリストの長浜淳之介氏、フードアナリストの重盛高雄氏の″四賢人″が語り尽くした。 ――サラリーマンの味方のコスパグルメとして真っ先に挙がるのが、牛丼だと思います。牛丼チェーンのオススメは? 柳生 『𠮷野家』には午前4~11時限定の『朝牛セット』(519円)があります。牛丼と味噌汁に加え、卵、お新香、サラダなどから一品選んで追加できる。さらに、プラス33円で牛丼の小盛りが並にサイズアップもできるのです。これが牛丼チェーンの中で最強のメニューではないでしょうか。ちなみに、選べる小鉢の中で最も単価が高いのはお新香です。 ――牛丼以外の丼ものチェーンではどこがオススメですか? 須田 『なか卯』の『親子丼』ですね。それまで親子丼を手軽に食べようとすると町の蕎麦屋がメインでした。『なか卯』は、親子丼をファストフードにしたのです。こだわり卵を使った親子丼は一流店にも負けない味で450円です。 柳生 『なか卯』ではうどんも外せない。『担々うどん』(並550円)もありますが、シンプルな『はいからうどん』(330円)を付けます。『親子丼』と合わせても780円です。 須田 両方とも優しい味ですね。高齢者や子供も安心して食べられる。 柳生 インフレが続く今のご時世に、あえて値下げまでしてくれて、いまでは親子丼のほうが牛丼よりも安くなった。 長浜 『𠮷野家』も輸入牛肉が値上がりしたため、『親子丼』を売り出そうとするも、うまく展開できなかった。味自体は遜色なかったのですが、元常務の不適切発言が逆風となりました。 重盛 親子丼に関しては『なか卯』の一人勝ちです。 柳生 丼モノではありませんが、僕が最もオススメしたいのは『松のや』の『ロースかつ定食』(630円)です。牛丼感覚でとんかつを楽しむことができます。 須田 『松のや』は定食を頼むと一部店舗でご飯と味噌汁のおかわりが自由! 重盛 カツの下に金属の網が敷いてあり、食感が損なわれないような工夫がされている。あの価格であの演出は心憎い。 須田 『松のや』の『ロースかつ定食』はコスパ最強ですね。さらに、食べた後にはクーポンがもらえるんです。次回以降は『ロースかつ定食』にコロッケやポテトサラダを無料で付けることができるので、さらにご飯がすすむ。 重盛 ロースカツの量が2倍の『ダブルロースかつ定食』(980円)にしても1000円払えば20円お釣りがくる。 須田 原価を考えるとギリギリでしょうね。満足度はかなり高いので追加もしなくていい。そう考えると、集客にはなるにしても、どこで利益を上げているのか、不思議な商品です。価格を考えれば、『松のや』の『ロースかつ定食』が最強のとんかつメニューではないでしょうか。 柳生・重盛・長浜 異論なし! ◆バーガーキングの裏技 ――『マクドナルド』ほかハンバーガーチェーンも1000円以下グルメの代表格です。オススメはありますか? 須田 『バーガーキング』の『ワッパーチーズセット』は看板メニューの『ワッパーチーズ』にポテト、ドリンクが付いて990円なのでオススメです。この際、注文時に『オールヘビーで』と言い添えてください。これは無料で野菜とソースが1.5倍になる裏技です。レタス、ピクルス、オニオン、ソース類が無料で5割増し!やるしかありません。 柳生 意外と知られていませんよね。最近はタッチパネルで注文するスタイルの店舗も多いですが、注文後に店員さんに口頭で伝えれば問題ありません。 ――サラリーマンにとっては、中華も外せないジャンルです。 長浜 やはり強いのは『餃子の王将』ですね。値上げしても客が離れないブランド力がある。『極王炒飯』(770円)と『にんにく激増し餃子』(3個・198円)で968円。ガッツリ行きたいときはこれに限ります。 柳生 『大阪王将』は店舗オリジナルメニューが特徴。一皿にいろいろ盛ったワンプレートのものは中身も価格もまちまちですが、食べ応え十分です。 須田 どちらの王将も店舗に裁量を任せていて、店長がミャンマー人だったりすると、ミャンマーの炒めものがあるし、ベトナム人だとフォーがある。とはいえ、『大阪王将』の売り上げの6割は食品事業。外食部門は3割ちょっとしかないんです。 4氏の激論は2時間にも及んだ。値上げラッシュは2025年も続く見込みだが、細かく見ていけば、まだまだお得なメニューは眠っている。 後編では、4氏が『スシロー』『かっぱ寿司』『くら寿司』などの回転寿司チェーン&ファミレス最強の『サイゼリヤ』で最も高コスパなメニューの組み合わせについて激論する。 『FRIDAY』2025年1月3・10・17合併号より
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