小学校からタブレット端末など持ち出し、データを削除して質入れした教諭…消費者金融の返済などに充てる
学校の備品のデジタルカメラなどを持ち出して質に入れていたとして、福岡市教育委員会は25日、市立小学校の教諭(29)を懲戒免職とした。
発表によると、教諭は、今年8月12日~9月7日、勤務する小学校からデジカメ2台、ポータブルアンプ1台、タブレット端末4台(計40万円相当)を持ち出して質に入れ、約10万円を手にした。
デジカメは通常、職員室内の鍵付きの保管庫にあり、鍵は教頭が管理。しかし、1台は本人の机の上に置いてあったのを持ち帰り、もう1台は保管庫の鍵がかかっていないのを見て持ち出したという。
教諭は、学校に来る職員が少ない土日に備品を持ち出し、データを削除して質入れしていた。9月4日、学校がアンプの紛失に気づき、同9日の聞き取りに行為を認めたという。
経済的に困っており、質入れで得た金は消費者金融の借金返済や家賃の支払いに充てていたという。市教委の聞き取りに「学校の子どもたちを裏切ることになって申し訳ない」と話している。