目から入る紫外線は「シミを作れ」と指令を出す。サングラスが必須な理由を専門家が解説
迫りくる夏、気温とともに浮かれ気分もグイグイ上昇中。だが、ここで注意したいのが紫外線である。昨今、紫外線の危険に対する注意喚起も多くなってきたが、まだ対策に乗り出せていないという同輩も多いだろう。
そこで今回は、男性が日焼け止めアイテムを選ぶときのポイントや成分の見方について、肌の専門家に聞いてみた!
春の紫外線は夏と同レベルだった!
ーー春はそれほど紫外線が強い感じがしませんが、夏と同じ量の紫外線が降り注いでいるというのは本当ですか? 本当です。そもそも地球に届く紫外線の量というのは、春も夏も変わりません。ただ、春はまだ湿度が高く、もやがかかっていたり、花粉や黄砂の飛来する時期と重なっていたりなどの影響もあり、夏ほどダイレクトに紫外線を感じにくいというだけです。 紫外線にはA波、B波があります。肌を赤くし、日焼けしたと感じるのはB波で、夏も春も変わりなく降り注いでいます。お肌が赤くなる時間は、夏だと20分ほどです。これは春よりやや早いですが、夏になると太陽が地球に近づくことに加えて、雲や花粉といった遮るものがなくなることによると考えられます。 ただ、春は暖かくなってきて外に出る機会が増えてくる一方、まだそれほど紫外線に対する対策が万全ではありません。そのために、まともに紫外線を浴びてしまい、思っているよりも日焼けを強く感じるため春は夏よりも紫外線が強い、という誤解を生んでいるようです。紫外線の量自体は、春も夏も変わりません。
紫外線予防のポイント
ーー日焼け対策のポイントを教えていただけますか? 帽子をかぶることや日傘なども効果的ですが、やはり体に直接塗る日焼け止めが最も効果的です。日焼け止めを塗ったうえで、さらに帽子や日傘、UV加工のパーカーを羽織る、などの副次的な方法で紫外線を予防するのが一番いいですね。 ーー以前、日焼け対策にサングラスをかけることを推奨する記事を読んだことがあるのですが、目から入ってくる紫外線を防止することは意味がありますか? おおいにあります。意外と知られていないのですが、目から入ってくる紫外線は、光老化と大きな関係があります。シミを作る原因のひとつにストレスがありますが、ストレスによってシミができる仕組みと、目から入ってきた紫外線によってシミができる仕組みとは全く同じなのです。 目から入ってくる紫外線はストレスとなり、メラノサイトを刺激して「シミを作れ」という指令を出すことがわかっています。 サングラスは春から夏にかけての紫外線予防に、ぜひとり入れて欲しいアイテムのひとつです。