「僕らの力でなんとかしたい」かつての米どころは耕作放棄地に…地元高校生が“棚田保全”にかける情熱
棚田チーム 柴快心さん: 「悲しいですよね、頑張って植えたのにこんなになっとったら、何のために頑張ったんやろなと思いますよね」 成高先生: 「仕方ないわいな、サルも生きとるんやから。サルが草引きしてくれたらね」
今年の収穫量は例年の半分ほどになってしまいました。 耕作放棄された棚田が水田に戻るまでにかかる時間は2年。少しでも水田を増やして元の棚田の状態に戻したいと願い、活動を続けてきた西条農業高校の棚田チーム。結成10年、その思いは後輩たちにしっかりと受け継がれ続けています。
環境工学科の生徒たちとビッグプロジェクトを考案中
先週金曜日、西条農業高校の環境工学科の2年生22人が棚田を訪れました。週に1回、授業の一環で放置竹林の整備や棚田の調査をしています。 環境工学科 伊藤彪月さん: 「(棚田は)半分家みたいな感じです。毎週来てるんで」 環境工学科 明日秀惺さん: 「僕の家もまわりに山があって山が好きなんですよね。若者が今少ないんで色んな人を増やしたい」 この日の授業では生徒たちが考えた、ある計画の下見も行われました。 得居さん: 「なんかライトアップしよるじゃないですか。だからそれが見える所の方がええっすよね」
毎年2月~3月にかけて開催している棚田のライトアップ。棚田を優しく照らす竹灯籠の明かりを一望できる場所が条件です。
「ここええやん!あいとるやん!」 棚田を下から一望できる場所。
環境工学科 高橋蓮太さん: 「僕らいつもここ来て竹ばっか切りよんで、竹を使った展望台ということで、上はほぼ竹オンリーで」 Q大きさは? 高橋くん: 「家ぐらいですか?笑 作れたらいいですけどね、それぐらいは」 棚田に人を呼び込もうと、放置竹林で伐採した竹で展望台を作るというビッグプロジェクト。デザインも全て生徒たちが考えました。 得居さん: 「千町に住んでる人だけじゃなくて外からもいっぱい人が来てくれた方が活性化につながると思います」