50代でNISAを運用中。積み立ては「月3万円」だけど、定年後も続けるべき? 継続する場合の「注意点・ポイント」も解説
<図表1> 総務省 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要
積立期間をのばすほどリスクは一定軽減される
NISAで投資信託など積立を行っている前提であれば、購入する銘柄にもよりますが、基本的には積立期間が長期になればなるほど投資におけるリスクは軽減されます。 また、過去の統計では、10年保有することで損失リスクを大きく抑えることができることがわかっています。 資産形成においては長期で運用することが一つの重要なポイントなのです。せっかく積立したNISAも、売却時に利益ではなく損失が出ている状態では資産形成の意味がありません。 老後生活中に大暴落が起きてしまった場合でも、長期で保有していることで最大限リスクを軽減できる可能性はあります。50代で積立をしている人は、積立しながら、どれだけ長期で保有する余裕をもてるのかを考えたうえで判断することが大切です。
定年時の資産状況やその後の生活スタイルによってNISAの継続は判断すべき
まずは定年退職時点の資産でどの程度の生活を何年過ごせるのかを試算してみましょう。すでに理想の老後生活が叶うと試算できる場合には積み立てているNISAの利益が確定するタイミングで売却することも一つです。 一方で、もし定年退職時の資産状況では求めている老後生活が叶わない場合には、NISAの積立を継続する必要があるでしょう。 その場合には、月々の生活を圧迫しないこと、売却のタイミングをある程度幅広く決断できるようにNISAの資産割合を高めすぎないこと、判断を見誤らないよう注意しながら可能な限り長期で保有することが重要となります。 出典 総務省 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部