「性欲は努力して維持すべき」アラフォーのセックスレス、解消する方法とは?
日々の生活のなかで、パートナーへの欲望が薄れていく。どうしたら昔のような情熱を取り戻せるのだろう。それとも、気持ちはもうすっかり冷めてしまったのだろうか。 【写真】セックスの悦びを高める?!5つのヨガとは 夫とは仲がいい。でもセックスしたいとはあまり思わない。一緒に暮らすうちにセックスは義務化していった。「2週間おきにしてるけれど、それは夫からうるさく言われないためです」ときっぱり。以前はそうではなかった。43歳のファニーはマーケティング・マネージャーとして働いており、2児の母だ。夫のエミリアンと出会ったのは10年以上前、マッチングアプリを通じてだった。彼は離婚したばかり。彼女は友達がみんな結婚した後の最後の独身として生活を謳歌していた。それまで自分を律しながら生きてきたファニーは、食道楽でパーティー好き、常に前向きの人生を生きるエミリアンに夢中になった。「すぐに意気投合し、たわいのないおしゃべりを何時間しても飽きませんでした。いまでも何か思いつくと1日に何回も電話します。とても仲がいいんです」とファニーは言う。ただ、日々暮らしていくうちにファニーの性欲は薄れていった。「きっとまた戻ってくるでしょうけれど、正直なところ、今は寝る前に夫とセックスするより、本を読む方が好きですね」とあけすけに語る。 心理学者であり、『Être un couple épanoui(成熟した夫婦生活のために)』(Éd.Dunod刊)の著者であるカミーユ・ロシェは、「このような相談は日常的に受けます」と言う。ファニーはセックスに関して夫との温度差に悩んでいる。「夜、着替えている私を見て、夫はよくムラムラしてやりたくなるみたいなんです」とファニーは言うと、自分の方は精神的にも時間的にもゆとりが必要だと打ち明けた。「ありがたくもありますが、夫の性欲が強くて、私は気持ちが萎えてしまいます」。『Le désir est un sport de combat(欲望は格闘技)』 (Éd.Arkhé刊)の著者で社会学者のレベッカ・レヴィ=ギランによれば、性欲はセックスのことをどう教わったかに影響され、それは男女で異なるそうだ。「女性は、常に身体を抑制するよう教えこまれます」と社会学者は言う。身体を休止状態にするよう、教えられているのだ。ついには自分がどう感じているのかさえ分からなくなってしまい、快楽に対して多かれ少なかれ鈍感な身体になってしまう時もあると社会学者は言う。