子供の「海離れ」や「体験格差」を“楽しく”解消するビーチイベント開催!海好きが共感するその中身
海の楽しさや奥深さ、尊さや危うさなど、オーシャンズがさまざま視点から「海」を紐解き続ける連載「SEAWARD TRIP」。 ▶︎すべての写真を見る この取材・執筆を手掛け、連載をまとめた書籍『海と暮らす』の著者でもある小山内 隆さんが、この秋、イベントを開催する。 美しい海や空の“青”を守る「THE BLUEKEEPERS project」の初回イベントを終えたばかりのオーシャンズとしても大いに共感するそのイベント名は、「OCEAN FEST JAPAN 2024」。 次代の社会を担う子供たちを対象にした「海の楽しさ」を体験できるビーチイベントだ。
発起人、小山内 隆が語る「今、このイベントが必要な理由」
自身もサーファーであり、サーフライフスタイルマガジンの編集長も経験しながら、長年に亘りオーシャンズと共に「海」のことを考え続けてきた小山内さんがなぜ、ビーチイベントを実施するのか? 「『OCEAN FEST JAPAN』は、都会に暮らす子供たちに、海での楽しい体験を“安全な環境下”で提供するイベントです。 サーフィンやビーチクリーンなどのプログラムを通して1日を楽しく過ごしてもらい、“海を自分ごと化”していける機会を目指したいと考えています」。(小山内さん ※以下カッコ内はすべて)
「現在は千葉県勝浦市の守谷海岸をメイン会場に、10月19日(土)を開催日、11月16日(土)を予備日として最終調整をしています」。
今なぜ、“海を自分ごと化”する必要があるのか? 「近年、日本の海やビーチから届くニュースには未来を案じるものが少なくないためです。 そのなかには“海離れ”、⻑年にわたる海水浴客の減少トレンド、予算難による公立学校での“臨海学校の減少”、豊かな自然体験を持つ育児世代(30~40代)の減少によるその子供たちの“自然体験減少の危惧”、収入格差による“体験格差”、などがあります。 また“右肩下がり社会”が進むと言われる時代に親となり、『我が子をどのように育てよう』と自問した保護者は少なくないと思います。 さらに、今の子供たちが多様性に富む未来社会を生き抜くために大切だと言われるのが『非認知能力』。その力を育む自然体験を求める育児世代がいながら、海がその求めに応じられていない状況は、いわば“社会問題の一つ”と言えるのだと考えます」。