中国のハイセンス、白物家電強化 事業買収通じテレビは成長
中国の電機大手海信集団(ハイセンス)の日本法人(川崎市)の李文麗社長(52)が3日までに共同通信のインタビューに応じ、日本で白物家電事業の強化に乗り出す方針を示した。テレビでは2018年に「REGZA(レグザ)」を手がける東芝の事業を買収し、ハイセンス製品を含めると市場シェア首位の計40%超を握るまでに成長した。白物家電でも日本メーカーの事業買収が選択肢の一つになりそうだ。 ハイセンスは10年に日本法人を設立し、東芝のテレビ事業買収を経てシェアを拡大。調査会社BCNによると、24年1~9月に日本の薄型テレビ市場で、東芝のテレビ事業を引き継いだ「TVS REGZA」は25.3%とメーカー別の首位だった。ハイセンス製品は15.1%を占めた。 李氏は「東芝の開発チームの力を借りて、消費者の信頼を得ることができた。東芝の高い品質基準や画質の技術が力を発揮し、ハイセンスにとって非常にプラスになった」と意義を述べた。