30周年感謝の滑走 やまびこ国際スケートセンター、今季営業開始 長野県岡谷市
長野県岡谷市内山のやまびこ国際スケートセンターが23日、今季の営業を始めた。オープン30周年を記念し、平昌五輪の団体パシュート金メダリストの菊池彩花さん、同リンク育ちでソチ五輪に出場した上條有司さんによる模範滑走やスケート教室を開催。リンクも無料開放され、多くの家族連れが初滑りを楽しんだ。 施設の指定管理者を務めるやまびこスケートの森の中嶋政春社長はオープン式典で「このリンクから世界で活躍する選手が育っている。皆さんもしっかり練習に励んでいただければ、私たちの夢もかなう」と期待。早出一真市長は「トップアスリートを輩出した歴史と文化を感じる。これから始まるシーズンで、スキルアップ目指して有意義に過ごしていただきたい」と集まった小中学生を激励した。 利用者を代表して岡谷スケートクラブの児童(11)は「昨シーズンより2秒早くなるよう、中学生をよく見て自分もできるようになりたい」と抱負。別の生徒(13)は「これからにつながるフォームをつくる。競技人口が減る中で続けられる感謝と誇りを持って、練習に取り組みたい」と決意を発表した。 初心者向け教室では菊池さんから、転び方や足の踏み出し方などを教わって競技に親しみ、滑る楽しさを体感。経験者は氷の感触を確かめるように、リンクを周回していた。 同センターによると、昨年までの利用者は約86万人。近年は年間1~2万人程度で推移しているという。今季の営業は来年2月16日まで。営業時間は午前8時~午後9時。期間中には教室や記録会などのイベントも開催する。