新しいエアコンを買ったのに「部屋が全然冷えない」と友人に相談したら「木造か鉄筋かで効きが違ってくるよ」と。エアコンの選び方&電気代を節約する方法を教えてください。
エアコンを新しく購入したのに「部屋が全然冷えない」と感じたことはありませんか? 部屋に合ったエアコンの選び方や電気代を節約する方法は意外と難しいですが、畳数の基準や選び方を事前に理解しておけば、オーバースペックのエアコンを選ぶことなく、無駄な予算の増加を防げます。 本記事では、エアコンの畳数表示の基準や選び方、さらに電気代を節約する方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの畳数表示「●畳~▲畳」
エアコンの畳数表示には「●畳~▲畳」という表記がありますが、これらは異なる条件の畳数を示しています。それぞれが示す目安は、次のとおりです。 ・左側の「●畳」は木造平屋住宅(南向き和室)を基準にした畳数 ・右側の「▲畳」は鉄筋集合住宅(中間層南向き洋間)を基準にした畳数 このように、それぞれの目安には異なる前提条件があることを理解しておく必要があります。鉄筋住宅は密閉性が高いため、木造住宅よりも表示される数字が大きくなっています。 ■畳数表示は1960年代の基準 畳数表示の基準は、1960年代の建物をもとにしています。当時はグラスウールが普及し始めた時期で、多くの建物の断熱性や気密性が低かったとされています。 現在の住宅は当時よりも断熱性や気密性が大幅に向上しているため、畳数表示通りのエアコンを設置すると、逆に暖房効率が低下する可能性があります。オーバースペックになることがあることを理解しておきましょう。 ■部屋の畳数より小さいタイプのエアコンで問題なし 畳数表示の基準が古いため、部屋の畳数よりも小さめのエアコンでも問題はないとされています。 ただし、二間続きの部屋やキッチン横のリビング、高層階、吹き抜け、大きな窓ガラスがある部屋は外気の影響を受けやすいため、部屋が冷えるまでに時間がかかったり、電気代が少し高くなったりすることがあります。このような場合には、大きめの畳数のエアコンが適していることがあるので、注意が必要です。 そのため、部屋の構造や設置場所、広さなどを家電量販店のスタッフに相談し、最適なエアコンを選ぶことが大切です。