住民の実感値による「住み続けたい街」、2024年の1位の駅は「みなとみらい」!前回より大幅ランクUPの「戸越公園」など注目のラインナップ
家賃が手ごろで満足度が高い「住み続けたい街」東京市部、埼玉県、千葉県の発表
住み続けたい街の上位には、東京23区と神奈川県の海沿いの街が多かったが、そうはいっても最近は住宅価格や家賃も上がっている。リーズナブルで住み続けたい街はないのか? という観点から、同センターでは「家賃が手ごろなのに満足度が高い駅」を抽出した。その結果の上位を発表しよう。 ■東京都市部でファミリーに手ごろな住み続けたい街(家賃相場12万円以下※) ※SUUMOに掲載のある駅徒歩15分以内、築年数35年以内の50平米~80平米の家賃相場を算出(以下同) 1位:谷保 2位:砂川七番 3位:南大沢
■埼玉県でファミリーに手ごろな住み続けたい街(家賃相場11万円以下) 1位:北大宮 2位:加茂宮 3位:大宮公園
■千葉県でファミリーに手ごろな住み続けたい街(家賃相場11万円以下) 1位:舞浜 2位:鬼越 3位:京成中山 仕事柄、首都圏のさまざまな地域を回っているが、知らない駅名があったので驚いた。「砂川七番」(すながわななばん)は多摩都市モノレールの駅、「加茂宮」(かものみや)は埼玉新都市交通伊奈線の駅、「鬼越」(おにごえ)は京成本線の駅だ。 気づいていないだけで、リーズナブルで満足度が高いエリアというものがある、ということだ。
「砂川七番」「加茂宮」「鬼越」…共通点は手ごろなのに生活圏の便利さと良好なアクセスで満足度が高い
それぞれの駅には共通する特徴がある。 たとえば「砂川七番」はJR立川駅で乗り換えてモノレールで7分、「加茂宮」は大宮駅から2駅など、ターミナル駅に近い。自転車で行ける距離感でもある。その結果、手ごろでありながら、ターミナル駅の商圏としてのメリットを得られたり、大型施設が開発されて利便性が高まったりと満足度が高くなる。 東京都市部や埼玉県ではその傾向が顕著だ。しかし、千葉県は少し違う。「舞浜」駅自体に駅力があるし、「鬼越」「京成中山」はターミナル駅に近いわけではない。 京成線の「鬼越」の奥が「京成中山」で手前は「京成八幡」だが、「京成八幡」は都営新宿線の「本八幡」と総武線の「本八幡」と隣接している。「京成中山」も総武線の「下総中山」に近く、ターミナル駅ではないが、複数路線にアクセスできるという特徴がある。 また、「鬼越」の「街の魅力」や「住民の参加」を見ると、“図書館”がキーワードに挙がる。同センターの分析によると、ほど近い場所に「ニッケコルトンプラザ」があることが要因の一つだという。大規模な商業施設であるだけでなく、映画館やゴルフ・テニスなどのスポーツ施設もある。中央図書館や中央こども館、文学ミュージアムなどがある生涯学習センター(メディアパーク市川)にも隣接していて、ここに来れば、なんでもそろうわけだ。 10月21日に行われた調査結果の記者発表会でも、“家賃が手ごろ”で満足度が高い「住み続けたい街」に関する質問も多かった。筆者のように、知らなかった街が上位に挙がることへの関心が高かったということだろう。 さて、今回のランキングの結果を見て、あなたはどう思っただろう? 人それぞれで“住みやすさ”を感じる点は異なるので、納得のいく結果も意外な結果もあったかもしれない。知名度の高い大きな街だけでなく、手ごろで自分好みの暮らしができる街があるはずだ。ぜひ探してみてはいかがだろう。 ●関連サイト リクルート「SUUMO住み続けたい街ランキング 2024 首都圏版」
山本 久美子