【旧規格サイズのオールドミニマル商用車をワイドボディ化】オバフェン付けても合法! 550cc規格の1390mm車幅内で構造変更
気分はさながらモンテカルロ? オールドMINI意識のピリ辛マシン! BASE CAR:ミニカ55バン(A105V)/1981年型 【画像16枚】OH済み最終型550㏄を搭載するワンオフ満載の見目麗しエンジン、レーシー&ヨーロピアン仕立てのアダルト路線の内装、ミニ用オバフェン&ホイール履きの足元など、ミニカ55バンの全貌はココをチェック ミニカ55バンは、“隠れた名車”どころか、“かくれんぼがうますぎて、もはや透明になってしまった名車”だ(笑)。 なんてったって、メカがヤバい。 FR、フロント:ストラット/リア:コイルリジッドのスペックは、かの名車AE86レビン/トレノとまるで一緒。 つまり、走りにかけちゃあ同時代のホンダNやフロンテクーペにも、いや、最近のアルトワークスにも負けないほどの楽しさを秘めているのさ(エッヘン!)。 それでいながら。300kgの荷物も積めるバンってポジションが、商用車好きの本誌にはグサグサ刺さって、涙がちょちょ切れるほどだ。 そんな素性の良さにいち早くメロメロになり、この道30年。 2台目となるこのバンとは20年もの長きラブラブ関係を築いているのがこのオーナーだ。 「おばちゃんが運転するイマドキの軽にも抜かれるほど絶対的速さはないですが(笑)、とにかく運転してて楽しくてしょうがない!」 と話すだけあって、メカへのこだわりは相当なモノ。 ミニカには、2スト359ccから始まって、いろんなエンジン搭載車が存在するが、一番パワーのある4スト546ccの2G23エンジンを積んだ最終型にこだわり、まずはそいつをオーバーホール。 そこに、SKサンヨー製φ40キャブを日産L型用インマニ加工で違和感なく装着し、排気はエキマニからステンレスでワンオフと、アフターパーツのなさを柔軟な知恵でカバーしてみせる。 また、ジムニー用とカプチーノ用を合体させたミッションや、ミニカターボのファイナルギアを載せる神ワザまでもぶっ込み、“商用車あるある”的なローギアード設定から、高速道路でも唸らないハイギアードへの劇的転身を果たしてきた。 フロントサスのほうは、他車用パーツの流用と加工にて、攻めても街乗りでも快適なフィーリングを実現。 で、取材しててシビレたのが、リアのコイルだ。 ミニカ用の社外品なんて、当然売ってるハズがない。 そこで低さと乗り味を両立させる理想のコイルを求めて、10回もワンオフ製作を業者に発注! ようやく現在のフォルムと硬さにたどり着いたっていうドラマまでもが待ち受けていたのだ。 オバフェン&フォグランプの効果で、“ちょっとヤンチャなレトロ軽”の印象が強めだが、以上に加え、内装の充実っぷりもはなはだしいミニカ55バン。 20年も手塩にかけてきたオーナーの溺愛物語は、ハッピーすぎる内容なのでした♪
カスタムCAR 編集部
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