なぜブンデスでサムライ戦士が成功できるのか。長谷部誠が見解「日本人に合っている」
「選手の環境もずっと改善された」
2008年に浦和レッズからヴォルフスブルクに加入し、ニュルンベルクを経て、この10年にわたりフランクフルトでプレーしてきた長谷部誠ほど、欧州やドイツで日本人選手がプレーすることについて考えを聞くのにうってつけの存在はいない。 【動画】長谷部誠も終盤に投入!フランクフルトが王者バイエルンから圧巻の5ゴール 英語版のブンデスリーガ公式サイトで、元日本代表主将は自分にとってのドイツリーグについて問われると、「2007年にドイツに来て、もう16シーズンを過ごした。他国に移籍する機会はあったし、もちろん考えたこともあるよ」と答えている。 「でも結局、長くブンデスリーガでプレーすることができ、フランクフルトという心のクラブを見つけることができた。ブンデスリーガでプレーできてとてもうれしい」 「この16年でブンデスリーガは多くが変わった。2008年に最初に来たとき、スタジアムはあまり良くなかったし、ロングボールやフィジカルコンタクトが多かった。今はスタジアムが良くなって、選手の環境もずっと改善された」 さらに、長谷部は「たくさんのファンやサポーターがいて、それは変わっていないことだ」と続けた。 「とても長くブンデスリーガにいて、今どれほど成長したかにとても感心している。でももちろん、挑戦はあるし、ブンデスリーガが将来成長するためにやるべきことはまだたくさんある。長くここにいる選手のひとりとして、それについてたくさん考えている」 ブンデスリーガ公式から「日本人選手のポテンシャルをどう評価する?」と尋ねられると、長谷部は「基本的な条件として、ブンデスリーガには日本人選手や他国の選手が移籍しやすいルールがある」と答えている。 「ドイツのスタイルも日本人に合っている。もちろん、すべての日本人選手に合うわけではないけどね。日本人選手が長くブンデスリーガでプレーし、日本人のとらえ方がある程度ポジティブであることは事実だ。日本の練習への考え方やサッカーへの取り組み方もブンデスリーガにとてもよく合っていると思う」 「僕は半分ドイツ人みたいな考えかたじゃないかな。僕だけじゃなく、多くの日本人選手がブンデスリーガで成功してきたのは素晴らしい快挙だと思う」 長谷部ほどドイツでこれほどリスペクトされる存在となった日本人選手はいないだろう。今後、ブンデスリーガで彼ほどの影響力を及ぼせる日本人は現れるのか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部