〔米株式〕ダウ5日ぶり反発、188ドル高=ナスダックは最高値(17日)☆差替
【ニューヨーク時事】週明け17日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長引くとの警戒感が和らぎ、5営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比188.94ドル高の3万8778.10ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は168.14ポイント高の1万7857.02と、6営業日連続で史上最高値を更新して引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比269万株減の8億3301万株。 米長期金利の上昇が嫌気され、取引序盤のダウは軟調に推移した。ただ、米IT大手アップルに買いが入ったほか、FRB高官が講演で年内2回の利下げシナリオもあり得ると表明したことに好感が広がり、ダウはプラス圏に転じた。 FRBが先週の金融政策決定会合後に公表した政策金利見通しでは、会合参加者が想定する年内の利下げ回数は1回だった。高官発言を受け、利下げ開始時期が想定ほど遅れないとの見方が浮上した。 投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を塗り替えて取引を終えた。 一方、翌18日に公表される5月の米小売売上高の内容を見極めたいとの思惑から、引けにかけてダウは上げ幅を縮めた。 ダウ構成銘柄では、インテルが1.7%高、ウォルマートが0.6%高、ゴールドマン・サックスが0.8%高。メルクは0.9%安、セールスフォースは0.6%安、ユナイテッドヘルス・グループは1.2%安だった。