自宅から通える「親孝行留学」 国内大学に通いながら、アメリカ大学の学位取得
4年半でプログラムを修了
TUJの授業はすべて英語で行われるため、プログラムへの応募資格としてIELTS6.0以上、TOEFL iBT79点以上などの高い基準が設けられています。選考を経て参加が決まった学生は、編入までの間に語学系、国際系のさまざまな科目やプログラムを履修し、3年次の9月からTUJに編入します。 昭和女子大学グローバル推進委員会委員長を務める柏木厚子特任教授は、「同じキャンパス内とはいえ、TUJはアメリカの大学です。慣れない環境で学習に集中するためには、事前準備が重要です」と語ります。 プログラム発足当初は、昭和女子大学に3年、TUJに2年在籍し、5年次の3月に卒業することを想定していましたが、現在、大半の参加者は5年次の5月にTUJを卒業し、TUJで取得した単位を昭和女子大学で認定する作業を経て、5年次の9月末に昭和女子大学を卒業しています。卒業後の進路は、国内企業、外資系企業、大学院などさまざまです。 「日本と海外の2つの大学のネットワークを生かして就職活動ができるのも、ダブル・ディグリー・プログラムのメリットです。本プログラムの学生は、TUJの強力なネットワークやキャリア支援を利用できます」(柏木特任教授)
校舎の中は?
2023年9月からTUJで学ぶ国際学部国際学科3年の安井美紗さんは、昭和女子大学を受験した理由の一つとして、ダブル・ディグリー・プログラムをあげます。TUJのプログラムは自宅から通える安心感があることから、両親も参加を後押ししてくれました。 「TUJのキャンパス内はアメリカの大学そのものです。日本とアメリカの2つの世界を行き来しているような感覚があります」(安井さん) 宿題や予習復習も含めると、1日の学習時間は6、7時間に及ぶこともあります。今、最も興味があるのは、人が快適に生活するための都市づくりなどについて学ぶ「Global Cities」の授業です。 「現時点での講義の理解度は8割くらい。授業でわからなかったところはメモしておいて、家に帰ってから調べます。勉強はかなり大変ですが、それを乗り越えて自信をつけたいと思います」(安井さん)