自宅から通える「親孝行留学」 国内大学に通いながら、アメリカ大学の学位取得
将来は海外の大学院進学も
国際学部国際学科4年の髙橋未優さんは、2024年5月のTUJ卒業を控え、現在は就職活動の真っ最中です。 「TUJの授業についていくためには、かなりの時間を予習や課題に割く必要があります。今はほぼ単位を取り終えたので楽になりましたが、編入当初は帰宅後だけでなく、朝、登校前にも勉強していました」(髙橋さん) 「将来、新たに学びたい分野に出合ったときには、海外の大学院に進学するかもしれません。TUJでの学位取得は、そのときのための準備でもあります。 ダブル・ディグリー・プログラムでは長期休暇の間も集中講義を受講するなど大変なこともありましたが、だからこそ、自分自身の視野やキャパシティーを広げられたと思っています」(髙橋さん)
海外留学×国内留学のパターンも
国内留学を実施している大学の中には、国内留学と海外留学を組み合わせたプログラムを提供しているところもあります。広島大学は、22年に東広島キャンパスに開校したアメリカのアリゾナ州立大学(ASU)サンダーバードグローバル経営大学院広島大学グローバル校と共同でプログラムを運営しています。同プログラムの学生は1、2年次を広島大学のキャンパスで、3、4年次をアリゾナ州のASUで学び、ASUの学位を取得します。 昭和女子大学でも、TUJへの国内留学(1セメスター)と海外留学(1セメスター)がカリキュラムに組み込まれている学科を25年度に新設し、国内留学を取り入れた学びを拡充する予定です。 海外留学と同じ成果を得られる国内留学を充実させることは、費用面がネックとなり海外留学に挑戦できない学生や、健康上の理由などで日本を離れられない学生にも、海外大学の教育を受ける機会を与えることにつながります。グローバルな視点を持つ人材育成の裾野を拡大するという意味でも、今後、国内留学への期待はさらに高まりそうです。
朝日新聞Thinkキャンパス