次はどこへ? 契約満了を迎えた大物Jリーガー(5)タイトル請負人! G大阪と川崎Fの黄金期を支えた万能な男
今季の明治安田J1リーグは既に終了しており、ここからはオフの期間となる。各クラブは来季を見据えて、本格的に戦力の補強に動き出している。そのなかで複数クラブによる争奪戦に発展しやすいのが、今季で契約満了となり、フリーで獲得できる選手たちだ。そこで今回は、今季限りでチームを退団することが決定している実力者を紹介する。※情報は12月20日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW/MF:阿部浩之(あべ・ひろゆき) 生年月日:1989年7月5日 今季所属クラブ:湘南ベルマーレ 今季リーグ戦成績:25試合3ゴール2アシスト 今季リーグ戦を15位で終えた湘南ベルマーレは、阿部浩之と来季の契約を更新しないことを発表した。 現在35歳の阿部は、2012年にガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた。同クラブには5シーズン在籍し、公式戦188試合に出場。主力として活躍し、2014年にはチームの歴史的な国内三冠に、2015年には天皇杯連覇に大きく貢献した。 攻守万能なアタッカーは、2017年に川崎フロンターレに完全移籍。攻撃的な中盤の選手ながら守備も怠らない阿部は、川崎Fのサッカーにもすぐに溶け込んだ。同クラブでは、左サイドハーフとトップの位置で起用され、積極的なドリブルでチームの攻撃に推進力を与えた。 最終的に3年間在籍した川崎では、2度のリーグ優勝と、1度のYBCルヴァンカップ優勝という3つのタイトルを獲得。クラブをシルバーコレクター脱却に導いた。 その後、阿部は名古屋グランパスを経て2023年に湘南へ完全移籍。ベテランの域に差し掛かっていたが、献身的な姿勢に陰りは見えず、若手のお手本として素晴らしいパフォーマンスを見せた。 期限付き移籍期間を含めて在籍3年目となる今季は、リーグ戦25試合に出場。怪我に苦しめられたものの、3ゴール2アシストの活躍で湘南を残留に導いている。 年齢面を考えると、阿部のキャリアは終わりに近づいている。だが、彼の美しいキックや相手の意表をつくドリブルには寸分の衰えがない。湘南での時間には終止符が打たれたが、まだまだ第一線級のパフォーマンスが期待できるはずだ。
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