海外メディアもロシアに続き日本で起きたサプライズに注視!「坂本が紀平の連勝を止めた!」と報道
同メディアは、さらに今後のフィギュア界の方向性についても考察。 「ロシア選手権の上位2選手は4回転ルッツを綺麗に決めて技術点で大きな違いをもたらした」と、4回転時代の到来に注目。技術点が、トルソワは90.22点、シェルバコワは89.35点で「紀平の82.95点、坂本の79.11点を大きく上回っている」と指摘した。 さらに「未来が4回転ジャンプになることを表していて、3月の世界ジュニア選手権で8位に終わった紀平も、すでに練習で成功させている4回転サルコウを来年には取り入れるかもしれないと話している」と、紀平がロシアに対抗して4回転を導入するのではないか、と予測した。 記事は「今はモスクワを拠点にザギトワも指導するエテリ・トゥトべリーゼ女史をコーチに仰ぐ3人の若いロシア選手が4回転時代の流れを引っ張っているように見える。果たして他の選手は追いつくことができるのだろうか? ロシアの少女たちは、思春期を終える頃に、あの爆発的な力を故障することなくキープすることはできるのだろうか? これらの質問に対する答えは、数か月後、数年後に出るだろう」という問題提起で締めくくられている。 フィギュアスケートの専門サイトのGoldenskate.comは坂本の勝利を伝えた。 「四大陸選手権、グランプリファイナル、世界選手権で1つか、それ以上のメダルを獲得している上位5人のメダル候補によって争われた女子シングルは、今大会でも最も厳しい戦いが予想された。2年目のシーズンを迎え、坂本は、バンクーバーの2018年グランプリファイナルで4位に入り、真の優勝候補として戻ってきた」と続けた。 坂本のフリー演技について「ブノワ・リショー振付の『ピアノ・レッスン』で心を奪われる音楽に乗り、完璧に近い演技を引き出した」と賛美。 「彼女は7つのジャンプを着氷させた。3回転ルッツはジャッジ2人にGOE(出来栄え点)で減点されたが、その他では加点と、レベル4の評価を受けて152.36点を獲得、合計228.01点として、4点差以上を付けて勝利を収めた」とレポートした。 同メディアは、紀平についても文中で触れ、「2週間前のグランプリファイナルで五輪覇者のザギトワに勝った後、紀平は大きな注目を浴びた。しかし、16歳(の紀平)はグランプリファイナルの後、スケート靴に悩まされていたことをメディアに明かしていた」と、SPの出遅れ原因を指摘。その上で、フリーの最初のトリプルアクセル-3回転トゥループでのGOEが2.54点もあり、これだけで14.71点をマーク。2本目のトリプルアクセルにもGOEで2.4点と評価されたことを報じた。 またフィギュアスケート専門雑誌のIFS Magazineは「初めて全日本の栄冠をつかんだ坂本にとっては素晴らしい1日になった。紀平が2位、宮原は3位だった」と結果を速報でツイート。五輪出場2度を誇るジョニー・ウィアー氏も、ツイッターで「坂本が驚きのスピードと流れでトリプルアクセルの紀平梨花を上回り、素晴らしくレベルの高い競技会となった全日本選手権のチャンピオンになった。3位は宮原、4位は三原、5位は樋口、6位は山下だった」と、わざわざ、日本の国内大会についてつぶやいた。 海外メディアもファンも、日々進化と驚きが見られるロシアと日本フィギュア界の動向から目が離せないようだ。