「2次面接は部屋着で」「全身後ろ姿を見せて」「ホテルで面接指導してあげる」…4人に1人が被害 男子大学院生が一番キケン? “就活セクハラ”の実態
4人に1人がセクハラを経験
厚生労働省委託事業 職場のハラスメントに関する実態調査(2020年度)によると、就職活動中、もしくはインターンシップ参加中に4人に1人がセクハラを経験しているという。 男女別では男性の方が高く、男女の学歴別では男性の大学院生が最も高い。 また、セクハラを受けた人のうち24.7%が「その後何もしなかった」と答えている。 就活セクハラについてThe HEADLINE編集長 石田健氏は「最近はセクハラやダイバーシティ&インクルージョンについての議論が高まってるにもかかわらず、いまだに“4人に1人が被害”というのは非常に多い」と憤りを見せた。
「相談したら不利になるのでは」
自身も学生時代に悪質な就活セクハラを体験したAIクリエーターの関口舞氏は「“会社の中”で起こったセクハラは相談しやすくなったが、学生は『相談したら不利になるのでは』と声を上げられない。当時は私も告発できなかったことを後悔した」と振り返った。 就活セクハラ被害の中で最も多かったのは「性的な冗談やからかい」、他にも「食事やデートへの執拗な誘い」「不必要な体への接触」などがある。 この結果に石田氏は「プライバシーに配慮しつつ、セクハラがどこでどういうシチュエーションで行われてるかを具体的に特定し、職場や選考プロセスの問題を明らかにした上で実行的な対策に踏み込んでいくべきだ」と提言した。 さらに石田氏は「特にテレビ局や広告代理店などの業界でセクハラが非常に多い」と指摘した。 「こういったセクハラの話題を『被害者がこんなに多いなんて信じられない』などとテレビ局で報じる前に自分たちが行ってきた“セクハラ的な報道”について、自分たちの何が問題だったのか、しっかり問い直す必要がある」 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部