「天皇杯優勝もACLも経験して…」400試合出場達成の三平和司が抱く甲府での次なる“夢”「できていないのはJ1昇格だけ」
今月15日に行われた明治安田J2リーグ第31節、横浜FC戦でヴァンフォーレ甲府に所属するFW三平和司がJリーグ通算400試合出場を達成した。28日にホームで行われた第33節・モンテディオ山形戦前にはセレモニーが行われ、ご家族から花束が贈呈された。また大分トリニータ時代の後輩、山形FW後藤優介とも記念撮影。「以前、同じタイミングでセレモニーをやったことがあって、その時も一緒に写真撮っていたので『今日も一緒に写真撮れたら』と思ってお願いしました」と舞台裏を明かしてくれた。 三平は湘南ベルマーレでプロデビューを飾り、京都サンガF.C.と大分トリニータを経て、2021年に甲府に加入。ゴール裏には『祝さんぺー400試合 残り600試合も甲府と共に』という横断幕が掲げられた。「これからもずっと甲府の選手でいてほしい」。そんな甲府のファン・サポーターの願いが込められたメッセージを見た三平は「ありがたいです」と感謝を述べつつ、こう続けた。「甲府に来て天皇杯優勝もACLも経験しました。すごくいい思い出を作らせてもらっていて、あとできていないのはJ1昇格だけです。今季は厳しいかもしれませんが、来季につながるように残り5試合戦いたい」。 その甲府は山形に1対2で敗れ、リーグ戦2連敗。現在公式戦6試合勝利がなく、2分け4敗で9月を終えることとなった。山形戦では三平とピーター・ウタカを前線に並べる『4-4-2』で臨み、「意図や積極性は見せることができた(三平)」と一定の手応えを得たものの、J1昇格に向けて邁進する山形に力負け。三平は「僕たちは一生懸命やることしかできません。負けていいなんて思っている選手は誰一人としていないですし、やるしかないと思っています」と前を向いた。 甲府は現在勝ち点39の13位。現在6位の山形との差は「12」となり、J1昇格プレーオフ圏入りの可能性は低くなった。「厳しい状況だと思いますけど、やることは変わらない」と三平。甲府を率いる大塚真司監督も「プロフェッショナルとして残り5試合に対して、どう向き合い、どう一週間、一日を過ごすのか。そこは逃げずにしっかりと次のゲームに臨んでいく」と意気込んだ。リーグ戦約1カ月ぶりの勝利を目指し、次戦はホームで4位のファジアーノ岡山と対戦する。 取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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