【インド】ムサシ、ログナインと電動パワートレイン開発
ホンダ系の四輪・二輪車部品メーカー、武蔵精密工業は26日、電動二輪・三輪車向けのリチウムイオンバッテリーを手がけるインドのログナイン・マテリアルズと、最先端バッテリーを統合した新たな電動パワートレイン(動力機構)の提供に向け覚書を締結したと発表した。 両社はエネルギー損失を最小限に抑えた二輪・三輪向け電動パワートレイン開発を目指す。武蔵精密の担当者によると、まずは両社の既存顧客網に対し、電気自動車(EV)向け駆動装置「イーアクスル」とバッテリーを統合したソリューション提案を進める。電動パワートレインのサービスやメンテナンスを一元化することで、修理時間の短縮や車両稼働率の向上などが見込めるという。 納入先は現時点では未定。将来的な輸出について、担当者は「バッテリーの輸出入で制約が考えられるが、アフリカや東南アジア諸国連合(ASEAN)への展開を視野に入れている」と述べた。 他にも、武蔵精密が有する、高出力かつ長寿命などの特徴を持つ蓄電デバイスのハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の生産技術と両社の特許技術を活かし、高温地域用バッテリーに関する共同開発にも取り組む見通し。