競馬実況デビューするTBS篠原梨菜アナウンサー（撮影・宮地輝）

　“新馬戦”がG1だ。TBS篠原梨菜アナウンサー（28）が8日に、競馬実況デビューを果たすことになり、このほど取材に応じた。 【写真】得意のダンスでポーズを決める篠原梨菜アナ 　TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」（日曜午後1時）の競馬コーナーで、JRAの2歳女王を決める阪神JFのレース模様を伝える。在京キー局の女性アナが競馬実況を担当するのは史上初。篠原アナは「不安な気持ちはありますが、できるものは準備してスッキリとした頭で臨みたいです」と意気込んだ。 　打診を受けたのは今年の春。約8カ月の準備期間をへて、マイクを握る。スポーツ実況は、22年11月の「クイーンズ駅伝」に続いて、2競技目だ。「スピード感があって、普段聞く実況がいかにすごいかを実感しています」。同局系スポーツ番組「S☆1」では、データを用いたG1予想がおなじみ。毎週水曜朝に先輩アナのレクチャーを受け、週末は競馬場に通って本番を見越した練習を重ねてきた。 　距離は1600メートル、最大18頭が出走するレースの時間は100秒に満たない。短時間勝負は同局系「THE TIME，」で担当する「早朝グルメ」に通じるものもありそうだ。1分強の間に店内の雰囲気、料理の魅力を伝える名物コーナー。大観衆が沸く最後の直線は、さながら味を伝えるハイライトとなる。「直線にかけてまでにどれくらい展開などを言えているか、時間の限りがある中で馬の走りを伝えたい。競馬の楽しみ方は無限大。アナウンサーとして挑戦できる分野があるのなら、何でもやりたいです」と興味を全方位に向けた。【松田直樹】 　　◆篠原梨菜（しのはら・りな）１９９６年（平８）10月29日、北海道生まれ。東京学芸大付属高―東大法学部。東大２年時の16年にミス東大。19年４月にＴＢＳ入社。担当番組は「THE TIME，」「報道１９３０」など。思い出のレースは競馬初観戦の20年ジャパンＣ。好きな馬はソダシ、メイケイエール、ドウデュース。血液型Ｏ。