【東京女子】1・4渡辺未詩に挑む瑞希「私はバケモノではないけど違う枠で同じ所に立ちたい」
東京女子プロレスが来年1月4日に後楽園ホールで「東京女子プロレス'25」を開催する。同大会でプリンセス・オブ・プリンセス王者・渡辺未詩(25)に挑戦するのが瑞希(29)。昨年10月にベルトを失った元王者は、どのような思いで王座奪回に挑むのか。話を聞いた。 【写真】プリプリ王座戦を戦う渡辺未詩(左)と瑞希 -プリプリ王座への思いを聞かせてください 「東京女子入ってから“何度も挑戦して、ダメで”っていうのを繰り返して、1年前くらいにやっと獲ったんです。だから思い入れは強いです。ベルトを持ってきた人たちのことすごく尊敬してるし。本当に特別で、軽い気持ちで手を伸ばしていいところじゃないっていうのをすごく感じます」 -23年10月に山下実優選手に敗れてプリプリ王座を失い、その後、精神的にはどうだったんですか 「王座を失った時は、負けたことに関しては悔しいなという気持ちが強かったんですけど、そこからベルトに関わらなくなって、その間に下の子たちの成長をすごく感じて。それがとてもいいなと思ったんですよ。団体的にもすごく熱くなっていくというか。それはうれしいことでした」 -悔しさみたいなものは 「その間は“自分が”っていうよりは、自分が今できることをやりたいと思って。その中で同世代の仲間たちが負けてる姿を見て、何も思わなかったわけではないですけど。(自分が)自由にやってる中でも全力でやってたので」 -自分のやるべきことを着実にやってきて、いよいよ王座挑戦への気が熟したという感じですか 「自分のやることをやってきた中で、やっぱりたまっていった、無視しちゃいけないという感情があったというか。誰が今のチャンピオンを倒すんだろう? っていう気持ちでずっといたんですけど。もう“誰が”じゃない、自分しかいないって思ったし。思いたかったって感じです」 -1月4日は未詩選手とどういう戦いになりそうですか 「戦うのはワクワクします。でも負けられないっていうプレッシャーをすごく感じている。本当に(未詩は)パワーが突拍子もないので。違う人間同士の戦いになるんじゃないかなって思います」 -未詩選手をどう攻略しますか 「ファイトスタイルが全くと違うので。未詩に持ってるものを私は持ってないけど、私が持っているものはきっと未詩も持ってないので。自分が今、持っているものをもっともっと磨いてプラスにしていきたいです」 -そんな中、瑞希選手が未詩選手をバケモノと呼んだことから“バケモノ論争”も勃発しました 「バケモノっていう言葉は一種の褒め言葉なんです、私の中で。私は山下のことをずっとバケモノだと、どこからどう見てもバケモノだと思ってたんですけど。未詩は見た目でごまかされているというか(笑い)。ピンクでフリフリで、かわいいものが好きだし。キラキラアイドルって感じじゃないですか。だけど光を照らしてみたら影がこうやってバケモノとか怪物になるような感じだと思うんです」 -でも未詩選手は、瑞希選手もバケモノだと言っている 「いやー、本当に私はバケモノではなくて(笑い)。“バケモノみたいに強い”というのは、私の中の表現で。山下や未詩は、すごいバケモノ枠というか(笑い)。でも私も違う枠で同じところ(頂点)に立ってたいと思います」 -瑞希選手は1・4に勝つことで、2025年をどのような年にしたいですか 「今、応援してくださってるみなさんがまた来ようと思ってもらえるような大会にしたいし、すごい温かい気持ちになって帰ってくれるような場所にしたいし。率先して前に出て、こんなすてきな団体なんだぞっていうのを届けていきたい。自分がどうなりたいというよりは、今でもすごい幸せなんですけど、もっともっと(団体自体の)光を強くしていきたいです」 -早く1・4を迎えたいですか 「いえ、私はワクワクするんですけど緊張もするので。当日になったら『あっ、この職業向いてなかったな』って思うぐらい。どこまで自信を積み上げても不安なんですよ。絶対大丈夫だって思っても不安なんですよ。なので、そういうふうにあんまり見られないんですけど、試合前とかは本当に今でもどんな試合でも緊張してますね。自分のメンタルを維持することに集中しています」 -それでは最後にファンのみなさんにメッセージを 「私、前まではシングルのベルト、タッグのベルト、挑戦したりとかベルト持ったりとか、タイトルマッチに関わる機会が多かったんです。それが何もなくなって、応援してくださっている方にはすごいもやもやさせちゃったかなとは思うんですけど。本当にみなさん優しくて、私のタイミングでいいんだよっていうのをすごく感じて。本当にもらってる愛が多すぎて、この話したらすごい泣きそうになっちゃうんですけど。本当に支えられてやってるので、もっともっと頑張りたいです」