熱田神宮前の再開発に密着 名鉄神宮前駅のそばに新しい商業施設 熱田エリアが抱える大きな課題も【大石が聞く】
一方で、商店街には課題も… ■地元の人は「商店街まで客がこないだろうな」 (近くに住む人) 「シャッターが閉まっている店が多すぎる。どうしようもない」 ここで70年近く暮らす男性も… (近くに住む人) 「伊勢神宮の『おはらい町』のように目玉ができれば別だが、商店街まで客がこないだろうな。目玉がないので」 伊勢神宮の門前町・おかげ横丁は年間480万人が訪れる屈指の観光地ですが、熱田神宮前商店街は…ご覧の通り。 60ほどの店が並んでいますが、実際に営業しているのは半数程度です。 (近くに住む人) 「ゴーストタウンだ」 さらに長年放置されてきた、広くて大きな「問題」も… ■広大な空き地は“塩漬け” そのワケは (大石アンカーマン) 「広い空き地ですねぇ」 駅と区役所の間に広がる広大な「空き地」これは… (熱田神宮前商店街振興組合 伊藤康雄 理事長) 「ここは元々熱田駅の(引き込み線)操車場だった」 1991年、国鉄民営化に伴い、名古屋市の土地開発公社が取得したこの土地。市は大規模な再開発構想を打ち出しましたが… (熱田神宮前商店街振興組合 伊藤康雄 理事長) 「地元にしてみれば良い話を持ってくれば動いてあげるよと。良い話を持ってこなければ動きませんと」 (大石アンカーマン) 「で、30年動かなかった」 (熱田神宮前商店街振興組合 伊藤康雄 理事長) 「そうそう」 ほかならぬ地元からの反対で、30年以上7000平方メートルもの空き地が「塩漬け」のままとなっています。 この「広すぎる空き地」について名古屋市は… (名古屋市 まちづくり企画課 加藤寛規 課長補佐) 「塩漬けのままで当然良いとは市としても思っていないが、地元の皆さまと合意形成を図ることが、事業を進めていく上では不可欠。皆さまの声に応えられる内容・仕組みを考えていく必要がある」 ■理事長「再開発をお断りしたことは正解だった」 30年前、地元住民が首を縦に振っていれば土地は塩漬けにならず、地元も発展していたかもしれませんが… (熱田神宮前商店街振興組合 伊藤康雄 理事長) 「再開発をお断りしたことは正解だったと思っている」