パートで働く主婦です。資格を獲得して在宅の副業を始めたいと思っているのですが、FP1級の資格を取る場合、どれだけの費用と時間がかかるでしょうか?
さまざまな場面で多様化の波が急速な広がりを見せている昨今、働き方においても例外ではありません。代表的なものといえば、在宅ワークや副業でしょう。特に物価高による家計への影響が問題視されている現在、副業で収入の向上を図る方は増えているようです。 副業の方法や始め方はさまざまですが、準備として有効な手段の一つに資格の取得があります。資格の取得は権威性や実績を示す方法として効果的であるため、副業を始めるにあたって取得を目指す方も多いでしょう。 数多くの資格がある中、特に人気が高いのはファイナンシャルプランナー、いわゆるFP資格です。近年、FP資格はお金や資産形成への注目が高まっていることから、お金の知識を得るために副業目的以外でも取得を目指す方が多い資格です。 そこで本記事では、FP1級の資格を取るために必要な費用と時間について解説します。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
FPとは?
それぞれが持つ将来の夢や目標を実現させるため、お金に関するサポートや悩みへのアドバイスをする専門家がファイナンシャルプランナー、つまりFPです。 FPの仕事内容は多岐にわたりますが、個人や家族のライフプランに沿った将来的な収支計画を立てながら、資産形成の方法を提案、時には実行までサポートすることが大まかな仕事内容だといわれています。 FPが受ける相談テーマの一例は以下の通りです。 ●家計管理 ●老後の資金設計 ●教育資金の準備 ●年金・社会保険 ●住宅資金 ●資産運用 ●税制 ●保険 ●介護・医療費 ●相続・贈与 FPはお金に関する専門家の一人といえますが、金融や税制、保険にローンなど、幅広い知識や経験が必要だといわれています。その知識を網羅的に学ぶ場であり、学んだ結果を証明するのがFP資格といえるでしょう。
FP1級を取得するために必要な費用と時間
FP1級は3級~1級まであるFP資格の中で最高難易度とされており、受験資格にはFP2級の合格や一定期間の実務経験などが必要です。 学科試験において、出題される科目は以下の通りです。 ●ライフプランニングと資金計画 ●リスク管理 ●金融資産管理 ●タックスプランニング ●不動産 ●相続・事業継承 FP1級に合格するために必要な勉強時間は400~600時間とされています。人によって大きく異なることはいうまでもありませんが、基本的に多くの時間が必要なことは明白です。早めに計画を立てつつ、コツコツと勉強を進めることが合格に近づくポイントの一つでしょう。 受験料は学科試験で8900円、実技試験は実施団体で異なりますが、日本FP協会のもので2万円です。従って、受験費用だけで2万8900円の費用がかかります。受験費用のほか、テキスト代や自宅以外で勉強する場合はカフェ代などもかかると考えられます。 テキスト代、つまり必要なテキストは人によって異なりますが、参考書や問題集などでいくつか必要になる可能性があります。予算は受験費用にプラスして、多めに用意しておきましょう。