渡邊雄太と千葉Jが契約基本合意、“数百万ドルの契約”という海外報道も【バスケ】
渡邊雄太と富樫勇樹とチームメイトに
7月11日、千葉ジェッツは来季Bリーグでプレーすることを表明していた日本代表の渡邊雄太と新シーズンの選手契約で基本合意に至ったと発表した。背番号は1になる。 尽誠学園高からセント・トマスモア・プレップを経てジョージ・ワシントン大に進むと2018年にドラフト外からグリズリーズ入り。日本人として2人目のNBAプレーヤーとなった渡邊。その後、グリズリーズで2ウェイ契約プレーヤーとして2シーズンを過ごすと、2020-21シーズンからラプターズで2年間所属した。続いて2022-23シーズンはネッツで契約を得ると、ベンチからプレータイムを獲得し、3Pシュート成功率44.4%という好スタッツを残した。そのオフには男子日本代表としてFIBAワールドカップ2023に出場。48年ぶりとなる自力出場に貢献している。 昨季は、そのW杯前の7月に契約を結んだサンズでシーズンをスタートさせたが、2月8日のデッドラインに合わせて古巣グリズリーズにトレードが決定。15試合の出場にとどまっていた。結局、NBAでは6シーズンで合計213試合に出場して、4.2得点、2.3リバウンドのアベレージを記録。武器である3Pシュートは413本中153本成功(37.0%)というスタッツだった。 その渡邊が日本でプレーする意向を表明したのが、ファン向けに行った4月20日のライブ配信だった。「20代の内はアメリカでやり続けると決めていた。それはクリアできたと思うので30代は楽しく自分がやりたいバスケをやりたい。夢に向かって最後まで突っ走ることができたので、1mmも後悔はなく清々しい気持ちだ」と発言。メンタルの問題で欠場が続き、来季に日本でプレーすることを決めたことを明かしたほか、日本代表のチームメイトである富樫勇樹(千葉J)と「一番、仲がいいので、彼とプレーしたいかなと思うし、対戦してみたいというのもある」とも話していた。さらにその翌日行われた記者会見では、プレーするクラブについて「細かい部分に関してはエージェントと話を詰めながらやっていく。僕が思っていくのは、本気で欲してくれるチーム」「僕のことを本気で思ってくれる熱量があるチームで全力を注ぎたい」と熱意あるクラブでプレーしたいと発言していた。千葉Jからのオファーが、それに値するものだったということだろう。 NBAで活躍したスターの契約とあって、渡邊の千葉J契約合意は海外でも報道されている。その中で、複数の報道機関は情報筋の話として、今回の契約がBリーグ史上最高額となる数百万ドルの契約となる模様だと紹介。BASKETNEWSは「500万ドル(約8億円)を超えるかもしれない」とも報じている。 先の記者会見では、「30歳になり、これからが全盛期になってくる年齢を、今まで応援してくれた日本の方たちの前でプレーしたいし、今後も長い間バスケを続けていきたい」とも語っていた渡邊。その加入によって昨季EASL(東アジアスーパーリーグ)と天皇杯の2冠を達成した千葉Jはどう強化されるのか、また、どんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみである。 渡邊雄太(Yuta Watanabe) 背番号:1 ポジション:SF/PF 生年月日:1994 年10月13 日 出身地:香川県 出身校:ジョージ・ワシントン大学(アメリカ) 身長/体重:206cm/98kg 国籍:日本 経歴:2018‐20 メンフィス・グリズリーズ(2018-20 メンフィス・ハッスル) 2020-22 トロント・ラプターズ(2020-21 ラプターズ・905) 2022-23 ブルックリン・ネッツ 2023-24 フェニックス・サンズ / メンフィス・グリズリーズ 代表歴: 2011 ウィリアム・ジョーンズカップ 2013 第3回 東アジアバスケットボール選手権大会 2013 第27回 FIBAアジア男子バスケットボール選手権大会 2016 第31回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)世界最終予選 2018 FIBAバスケットボールワールドカップ2019アジア2次予選 2019 FIBAバスケットボールワールドカップ2019(中国) 2021 第32回オリンピック競技大会(東京) 2022 FIBAアジアカップ2022 2023 FIBAバスケットボールワールドカップ2023(日本・フィリピン・インドネシア)