「原因がわからない、なんだかつらい」…日本人が実は陥っている「かくれ低血糖」の正体
もしあなたが毎朝、気合いで起きていたり、コーヒーで目を覚まし、朝ご飯は食べられない、もしくは食べてもあまり噛まなくていいパンやヨーグルトしか受け付けない状態だとしたら、寝ているときに血糖値が下がっているかもしれません。これは、大人だけでなく子どもにも当てはまります。 ■2つ以上チェックがついた方は可能性あり 2. 食後の怠さと眠気 低血糖の典型的な症状は食後の眠気です。ランチの後は眠くて眠くて仕方がない。パソコンに向かうと睡魔に襲われ、会議中も耐えがたい眠気に気絶しそうになる……。
これらはすべて血糖値が食後に急上昇し、その後、急降下することによる体の反応です。食後の怠さや眠気は、やる気や根性の問題ではないのです。仕事を終えて帰宅し、ソファでちょっと休憩……なんて思っているうちに寝落ちしてしまうのも低血糖あるあるです。 3. イライラや不機嫌 あなたの周りに空腹だと機嫌が悪くなる人はいませんか? 食べないと血糖値を正常に維持できない状態の場合、空腹とともに血糖値が下がりすぎてしまうため、ホルモンを使って体が血糖値を上げます。
このときに出るアドレナリンやノルアドレナリンといった危機管理に使うホルモンにより、イライラしたり不安な気持ちになってしまうわけです。逆に言うと血糖コントロールが上手くできると、空腹時も穏やかに過ごすことができます。 4. 筋肉がつきにくい ときどき、頻繁にジムへ行って筋トレをしているにもかかわらず「筋肉が全くつきません」という人がいます。これも、低血糖が原因の可能性があります。 筋肉内にはグルタミンというアミノ酸があります。このグルタミンは糖新生(アミノ酸や脂肪酸などの糖以外から糖をつくること)に使われることがあるため、血糖値が低下すると筋肉中のグルタミンが糖新生に使われてしまうというわけです。
5. 代謝が落ちる なんとなく高血糖の人も太りやすいイメージを持っている方は多いと思いますが、実は低血糖の人も太りやすいです。それは低血糖の状態だと代謝が落ちるからです。 まさに食べないダイエットで失敗するのがこのパターンです。食事量を減らすことで一時的に体重が減ることはありますが、体は飢餓に備えようと代謝を下げて脂肪をため込むため、結果的に以前と同じ食事量でも「太りやすくなった!」と感じます。