埼玉県立高“共学化”で賛否……「女子校で救われた」「社会では男女ともに生活」 県教委の判断は? 発端は県民の“苦情”
■「共学化」賛成の高校生も…理由は?
一方で、共学化に賛成する現役高校生もいます。 さいたま市で取材した女子校の生徒は「賛成です。社会に出たら女子だけの環境はあまりないかなと思うので、男子と接する機会を高校生のうちから作って、男子がいるなかでの経験もしておいた方がいいのかな」と話しました。 共学化をめぐっては賛否が分かれます。
■賛否は…県教委アンケートの結果
県教育委員会が実施したアンケートでは、県内に在住・在学する高校生の57.2%が「共学化しない方がよい」と回答。「共学化した方がよい」は7.8%、「どちらでもよい」は33.2%でした。 「しない方がよい」の理由には、「異性の目を気にせず学校生活が送れる」「伝統・雰囲気が失われる」などがありました。「した方がよい」を選んだ理由には「社会では男女がともに生活しているから」などとも回答されていました。 こうした中で、埼玉県は12校ある県立の男女別学校について『主体的に共学化を推進していく』という方針を明らかにしました。 共学化の具体的な時期などは示されませんでしたが、県教委は、共学校・別学校には多様なニーズがあることから、今後もアンケートや意見交換などを実施していくとしています。 (8月22日『news zero』より)