キャロルの給与は今や家賃も払えない「26万7000円」 しかし4部ボルドーで幸せだと語る「帽子で変装する必要もない」
お金のためではない
現在フランス4部のボルドーでプレイする元イングランド代表FWアンディ・キャロル。ボルドーはリーグ・アン6度の優勝実績を誇る古豪だが、2021年に経営破綻し、今季はプロチームとしての資格を剥奪されて4部に落ちてしまった。 [動画]ボルドーで大暴れのキャロル、今季5ゴール目! そんなクラブでプレイすることになったキャロル。しかしキャロルは「僕の給料では家賃すら払えない。でもボルドーに移ったのはお金のためじゃない」と『L’EQUIPE』に語った。報道によると、キャロルのボルドーでの月給は1614ユーロ(約26万7000円)となっている。10ゴールを決めれば、2000ユーロのボーナスが支払われるようだ。 キャロルほどの選手であれば、もっと高いレベルでプレイできるのにと思ってしまうが、キャロル本人はフランスで幸せだと語っている。 「アミアンやボルドーで出会った人たちは、僕をサッカー選手ではなく、一人の人間として扱ってくれる。僕はビッグプレイヤーというイメージから、攻撃的な性格だと思われている。普段の生活ではそんなふうではないのにね。母国では家族と友人だけがそれを知っているんだ」 「たとえば犬の散歩をするときは、道で気づかれないように帽子をかぶっていたんだ。帽子はまったく好きではないのに。たくさんの帽子のコレクションが増えてしまった。ボルドーに来てからは、帽子をかぶる必要はなくなった。それがすべてさ」 サッカー選手として成功したキャロルだが、いわゆる有名税に辟易していたのかもしれない。ボルドーでは現在3試合で5ゴールと絶好調。ひとりの人間としてサッカーを楽しめる現在の生活は、たとえ大金を稼げなくても充実したものであるようだ。
構成/ザ・ワールド編集部