ADHD・自閉症併存の声優が重宝する手帳とノート 「ぐちゃぐちゃの頭の中」を整理する最高の相棒
ナレーター・声優として活躍する中村郁さんは、ADHDと自閉症の併存という発達特性により、昔から気が散る、ミスが多い、忘れ物が多い、計画を立てられないといった困りごとを抱えています。そんな中村さんは、どのようにして日常生活を乗り切っているのでしょうか。『発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術』から一部抜粋・再構成のうえ、ご紹介します。 【画像を見る】発達障害の人がスケジュール管理するのにオススメの手帳 ■カバン1つにすべて集約 私のカバンの中は、常にぐちゃぐちゃ。どこに何が入っているのかがわからず、名刺を渡す際に相手をお待たせしてしまうことも日常茶飯事でした。
待たせているだけでも問題なのに、やっと見つけた名刺入れを取り出した瞬間、アメの包み紙や、レシートなどのゴミが一緒に飛び出してきます。そんな自分に嫌気がさし、私はカバンを選ぶ基準を、「おしゃれなカバン」から「大きくて整理整頓しやすいカバン」に変えました。 私がカバンを選ぶ際に定めた5つの条件を紹介します。 ① 大容量であること 私は仕事に行くときに使うカバンは、1つと決めています。なぜなら中身の入れ替えをすると必ず移し忘れをしてしまうからです。さまざまな現場で必要だと思われるものを1つのカバンに入れているので、容量は必然的に大きくなります。
② 中身が見やすいこと 一目で何がどこにあるかわかる必要があるので、開口部の大きいものが必須です。 ③ 整理整頓しやすいこと カバンの中がぐちゃぐちゃになるので、仕切りやポケットが多いものを選びます。 ④ 汚れが目立たないもの 私はすぐ、床にカバンを置いてしまいます。また、ドリンクをこぼしたりするので、白やベージュのカバンは持ちません。 ⑤ どんな服装にも合うもの この5か条のもと、探し回り、ついに出会ったのが、Shaelykaというブランドの3wayリュックです。
14インチパソコンも入る大容量で、開口部が非常に大きく、中身が見渡せる。汚れてもさっと拭き取ることができる。トートバッグ、ショルダーバッグ、リュックサックに変身するため、どんなファッションにも合う。しかも、安価。このカバンを使いはじめてから、名刺入れをごそごそ探すことも、お菓子のゴミがカバンから飛び出すこともなくなりました。 ■スケジュール管理に最適なオススメの手帳 発達障害を持つ私たちは、スケジュールを管理することが苦手です。そんな私たちが持つべき手帳。それは「シンプルな」手帳です。手帳を選ぶときはワクワクします。そのワクワクした気持ちで、自分の夢や毎日の目標が書けるようなもの、また1時間ごとにスケジュールを記入できるような意識高い系の手帳に手を伸ばし、私は惨敗してきました。続かないのです。