“ガーリーの神様”林芽亜里、地上波連続ドラマ初主演は「不安と緊張でいっぱいでした」
着付けの時からモードが切り替わる
──莉央は趣味で日本画を学んでいますが、林さんがこれまで演じてきた役にも美術部員が多く、なんだか絵に縁がありますね。 林 そうなんですよ! 莉央ちゃんの特技を聞いて「えっ、また!?」って驚きました(笑)。『先生さようなら』の時は撮影が始まる前に絵の練習をして、今回も撮影前に絵の先生に日本画を教えていただき、練習した上で本番に挑みました。初めてのドラマからずっと何かしら描いているって、なかなかない体験ですよね。 ──役としてたくさん絵を描いてきた中で、発見はありましたか? 林 たくさんありましたね。特に今回は、日本画の先生から技法だけでなく筆をとった時の心構えも教わったんです。なので、描いた絵とお芝居の両方で莉央ちゃんの感情を伝えられるようになったかなと思います。 ──林さんご自身は、絵に自信がありますか? 林 どうでしょう……(苦笑)。小学校では手芸部で、フェルトでアクセサリーを作ったりしていましたし、工作は得意なんですけど、絵の方は初心者なんです。だから本番でも手が震えないか緊張しながら描いていました。 ──今日の衣装もそうですが、『はじりこ』内では着物姿を披露するシーンも多いですよね。 林 着物になると、着付けの時からモードが切り替わる感じがして、気持ちが引き締まります。撮影現場では、莉央ちゃんの凛とした綺麗さを見せたくて目力を込めたり、首をまっすぐ伸ばすことを意識しています。真夏の撮影だったので、着物はすごく暑かったんですけど、密度の濃い時間を過ごせました。 ほかにも着させていただいた衣装は私の好みのものばかりで、莉央ちゃんと服を買いに行ったら絶対楽しいだろうなと思います(笑)。今までは制服を着ている役が多かったので、今回はたくさんの衣装を着て違う空気感を出せたのも楽しかったです。お着物を着て、離婚届をつきつけるなんて経験も、一生に一度しかできないと思いますし(笑)。 (取材・文/大宮高史) ▼林芽亜里(はやし・めあり) 2005年11月5日生まれ、石川県出身。2022年に最年少で『non-no』専属モデルデビューを果たした。放送中のドラマ『初めましてこんにちは、離婚してください』(毎日放送)で犬飼貴丈とともに主演を務めている。
大宮高史