森保Jが敵地で中国撃破! 小川&板倉の3発ヘッドで最終予選5勝1分の首位独走…W杯出場“過去最速”確定に王手
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門] 日本代表は19日、北中米ワールドカップアジア最終予選第6戦で中国代表と対戦し、3-1で勝利した。前半39分にFW小川航基がCKから先制点を挙げ、前半アディショナルタイムにもCKからDF板倉滉が2点目。後半3分に1点を返されるが、同9分に小川が自身2点目で勝利を決定づけた。日本と3位以下の勝ち点差は10に広がり、北中米W杯出場に王手。3月20日の次戦・バーレーン戦(埼玉)に勝てば3試合を残して2位以上が確定し、史上最速でW杯出場権を獲得する。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 日本は4勝1分の首位独走態勢で後半戦へ。敵地2連戦で15日インドネシア戦(○4-0)からスタメンを5人変更。最終予選デビューのDF瀬古歩夢、MF伊東純也、MF中村敬斗、MF田中碧、MF久保建英が起用された。3-4-2-1の布陣でGKは鈴木彩艶、3バックは左からDF町田浩樹、DF板倉滉、瀬古。2ボランチはMF田中碧とMF遠藤航。ウイングバックは左がMF中村敬斗、右が伊東純也。2シャドーは左がMF南野拓実、右がMF久保建英で、1トップに小川が入った。 中国とは9月5日に埼玉スタジアム2002で対戦し、7-0で勝利した。今節は4万5336人のサポーターが駆け付けた完全アウェー。前半10分にはスローインの流れからMFウェイ・シーハオにPA右に進入されてシュートを打たれる。一方、日本は同25分に久保のドリブルから左サイドに展開。中村がPA左から右足シュートを放つが、ゴール枠外に外れていった。 前半30分、日本は田中がボールを奪われてカウンターに遭う。MFリン・リャンミンに左足シュートで狙われるも、瀬古がブロックしてピンチを切り抜ける。直後にCKを蹴られるも、GK鈴木がキャッチした。決定機を作れない日本は33分に小川がハーフウェーライン付近から長距離の右足シュートを放つ。ゴール枠内を捉えるも、GKワン・ダーレイにキャッチされた。 小川のシュート直後にスタンドから乱入者がピッチに入り、数分間の中断となる。前半38分には右サイド際から伊東がFKを蹴る。右サイドにクリアされるも瀬古が拾い、つなげたボールを久保が運んで左足ミドル。相手GKのセーブに遭い、CKを得た。 このチャンスを日本が決め切る。左CKを久保が左足キックで蹴り込むと、ニアサイドに詰めた小川がヘディングシュート。3試合ぶりとなる最終予選3点目で先制点を奪った。 さらに、前半アディショナルタイム6分過ぎに追加点。右CKを伊東が右足で蹴り込むと、ニアサイドに詰めた町田がフリックする。ファーサイドに流れたボールを板倉が体を投げ出してヘディングシュート。2021年5月28日のカタールW杯2次予選ミャンマー戦(○10-0)以来となるA代表2点目で点差を広げた。 前半終了間際の2点目という最高の形で前半を折り返す。ハーフタイムで両チームの交代はなかった。 だが、後半開始から中国に立て続けに攻撃されると、後半3分に1点を返される。田中が体勢を崩した隙にFWシェ・ウェンノンに運ばれ、遠藤のプレスもかわされてしまう。逆サイドへの展開からウェイ・シーハオに自陣内にパスを出されると、シェ・ウェンノンとその動きに釣られた瀬古の背後にボールが流れる。PA内のリン・リャンミンに右足ダイレクトでゴール右隅に決められ、2試合ぶりに失点を喫した。 それでも日本は動じない。後半9分、中村が左サイドから大きくサイドチェンジし、伊東がトラップ。久保とのリターンパスを受け、PA右ライン上からクロスを上げると、ファーサイドの小川が高い打点からヘディングシュートを決める。自身2点目で3-1と再び2点差にした。 中国は後半18分に2枚替えをし、日本も19分に2枚替え。南野と中村を下げ、MF鎌田大地が左シャドーに、MF三笘薫が左WBに入った。 後半25分、中国に自陣付近まで近づかれる。PA右からウェイ・シーハオに左足シュートでゴール左隅を狙われるも、GK鈴木が横っ飛びではじき出した。直後のCKも鈴木が冷静に対応し、はじいたボールを伊東が大きくクリアした。 日本は後半32分に2枚替え。伊東と小川を下げ、DF橋岡大樹とFW古橋亨梧を入れる。4バックにして橋岡が右SB、町田が左SBに移動した。40分には久保に代えてFW前田大然が入ると、再び3バックに戻し、橋岡が右WB、三笘が左WB、前田が左シャドーに立った。 残り時間を逃げ切った日本が3-1で2連勝。最終予選6試合5勝1分と無敗で2024年の活動を終了させた。第7戦は来年3月20日に埼玉スタジアム2002でバーレーンと対戦する。