「イソフラボン」は更年期症状や骨粗鬆症の対策、若さとキレイを底上げ!と、いいコトづくめ。でも、気をつけてほしい唯一の注意点とは
40~50代になり、老化を感じている……。 そんなお悩みはありませんか? 日本の女性は平均は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では平均値は52歳で、閉経前後の5年間が更年期と定義されます。 【 表 】更年期におすすめな主な漢方薬 この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 更年期女性によくあるお悩みのひとつに「肌やからだの老化」があります。 今回は、アンチエイジングに役立つイソフラボンについて「あんしん漢方」の登録販売者、円山真由佳さんと、一般社団法人日本サプリメント協会理事長の後藤典子さんに教えてもらいました。
イソフラボンとはどんな栄養素?
イソフラボンは、主に大豆の胚芽部分に多く含まれている植物性ポリフェノールの一種です。 化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、植物性エストロゲンと呼ばれています。 現在、イソフラボンは人間のからだに必須の栄養素とはされていません。 しかし、女性ホルモンが減少する更年期には、エストロゲンを手助けする成分として注目されています。
女性に嬉しい!イソフラボンの摂取メリット
以下では、イソフラボンを摂取するメリットを具体的に3つご紹介します。 【1】美肌効果 イソフラボンの摂取は、美肌ホルモンと呼ばれているエストロゲンの働きを補助し、若々しい肌の維持に役立ちます。 具体的には、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンを増やしたり、肌のターンオーバーを促したりする効果が期待できます。 【2】更年期症状の予防・緩和 更年期症状の主な原因は、エストロゲンが減少し、ホルモンバランスが乱れることです。 イソフラボンを摂取することで、ホルモンバランスを整え、更年期のホットフラッシュやイライラ、不眠などの症状の予防・緩和に働きかけます。 【3】骨粗しょう症やがんリスクの低下 エストロゲンは骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあるため、イソフラボンの摂取は骨粗しょう相症のリスクを下げるのにも役立ちます。 また、さまざまな研究の結果、日常的なイソフラボンの摂取は、がんリスクを低下させるとの報告もあります。