勤続15年目で年収350万円ですが、定年後も年金以外の「収入」を得ないときついでしょうか?
定年後の収入は年金以外の何で得るべき?
定年後の収入確保策としては、労働が最も現実的です。勤務先での再雇用や他社への再就職などが有効です。正社員や契約社員であれば、月々15万円以上の手取り収入を得ることも不可能ではないでしょう。 12万2000円の年金に15万円の手取り収入があれば、単身世帯はもちろん夫婦のみの世帯であっても生活していくことができそうです。また、月に10万円程度であれば、時給1000円前後のパートやアルバイトとして無理のない範囲で稼ぐことでも可能でしょう。 なお、定年後は「働かずに不労所得を」などといわれることもありますが、投資や起業などは基本的にリスクの高い行為であり、想定どおりの利回りが得られないことも珍しくありません。 もし、投資での資産運用や不労所得を狙うのであれば、iDeCoやNISAを通じた資産運用程度にとどめておくことをおすすめします。
まとめ
「勤続15年で年収350万円」は、同程度の勤続年数の正社員の平均年収より低く、老後の年金収入も平均より低い12万2000円程度になると推測されます。 統計上の平均的な生活費を踏まえると、年金だけではなく、労働によっても収入を得なければきつい生活となる可能性が高いでしょう。 老後の生活を安定させるためにも、今一度今後の収支を予測し、労働によって収入を得ることも検討してみることをおすすめします。 出典 厚生労働省 公的年金シミュレーター 令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部