オリンピック通して難民問題を考える 世界難民の日に記録映画公開
国連が定めた「世界難民の日」の20日、東京五輪に出場した難民選手の苦闘を取り上げた映画のウェブ公開が始まった。五輪を通して難民問題を考えてもらう取り組みで、「難民選手団」はリオ、東京に続き、7月開幕のパリ五輪にも出場する見通しだ。 【写真】映画「難民アスリート、逆境からの挑戦」の上映会のあと、トークショーに臨むサッカー元日本代表の北沢豪さん(左)ら=2024年6月19日午後6時58分、東京都港区六本木6丁目、後藤遼太撮影 紛争、迫害、気候変動など様々な理由で故郷を追われた難民は増え続け、先月の推計で1億2千万人と過去最高に上る。 30日まで無料でオンライン鑑賞できるのは、ドキュメンタリー映画「難民アスリート、逆境からの挑戦」。「娘は戦場で生まれた」(2019年)でシリア内戦を記録したワアド・アルカティーブ監督が手がけた。公開に当たり、「この映画は勝利についてではなく、何度も転び、何度も世界に失望し、何度も夢見ることができる。そして何度も立ち上がり、自分の道を見つけることができることを描いています」などとコメントを寄せた。
朝日新聞社