高石ともやさん 京都・東山で、お別れの会 南こうせつ、杉田二郎、有森裕子さんがそれぞれに…
8月17日に病気のため死去したフォーク歌手・高石ともやさん(享年82歳)のお別れの会「高石ともやを偲ぶ宵々山あとのまつり」が、13日、京都・東山の円山公園音楽堂で開かれ、サプライズゲストとして南こうせつ、杉田二郎が登壇した。こうせつは「1秒でもともやんに会いにいかないとアカンと思ってきました」と高石さんをしのび、杉田は作ったばかりの曲「一日、1時間、一秒」「風」を弾き語りで熱唱して「高石さん、ありがとね」と絶叫した。 京都の夏の風物詩として1973年から2011年まで丸山音楽堂で30回開催された「宵々山コンサート」。高石さんは、放送作家で作詞家の永六輔さん(16年7月に83歳で死去)とともにコンサートの先頭に立って半生をかけて盛り上げた。同コンサートには第1回から渥美清さん、桂米朝さんや黒柳徹子らも出演。かまやつひろしさん、諸口あきら、など多くの出演者とともに伝説を作り続けた。その“聖地”とも呼ばれる思い出の場所に1000人を越えるファンが集結した。 また、高石さんの大ヒット曲「受験生ブルース」を作詞した中川五郎が同曲を熱唱。「高齢者同士でこれから一緒にやっていこうと思ってたのに」と残念がった。さらにバルセロナ、アトランタ両五輪のメダリスト・有森裕子さん(57)も登場した。アトランタで銅メダルを獲った後に「自分で自分を褒めたい」と発した名言が高石さん言葉に由来するエピソードを披露。さらに高石さんの「自分をほめてやろう」の曲を涙ながらに歌った。 同コンサートの第2回(74年)から皆勤という京都市在住の会社員・多那瀬晃さん(64)は「ホノルルマラソンも一緒に走ったことがあります。亡くなる4日前に、病室でご本人にお会いする機会があって“50年間、ありがとうございました”と、お礼を伝えてきました。残念です」と話した。