ニューヨーク人情酒場 寿司レストランのセクハラ防止研修が先進的! 寡黙な教育係オレンジくんを大ウケさせた日本語とは?
一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる! 生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。 【マンガ】ニューヨーク人情酒場(続きをまとめて読む)
単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。 仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。
新しい職場での出会い
運よく家の近くに寿司屋を見つけて、そこで働くことになったヤマモト。今度は中国人オーナーさん。 ボスのニックさんは大陸から移住してきて自力でお店を構えるまでになった超努力家タイプ。お店は繁華街のど真ん中、近隣の住民たちでいつも大盛り上がり。ニックさん自身、オーナーでありながら現場にほぼ毎日来ており、そのストイックな仕事ぶりに感心してしまう。やはりアメリカで何かを成し遂げると決意し、実行した移民というのは心身ともにめちゃくちゃ強いです。 何より、このお店での思い出といったら中国人しかいない寿司クルーとの出会い。私以外の全員母国語はマンダリン(中国の標準語)、英語はそんなに話せないというかなりハードな環境での寿司づくり。共通言語皆無という不安しかないスタートでしたが、ふたを開けてみれば今までの職場でもダントツで心に残るぐらい個性と愛に溢れた面々だったのでした。 中でもお世話係になってくれたオレンジくん、27歳。見た目や喋り方はTHE!真面目な中国人という感じでしたが、みかんが大好きでいつもみかんばかり食べていたのでアメリカネームをオレンジにしたとか、掘れば掘るほど出てくる愛されキャラクターにもほどがあるエピソードの数々。一緒に働いているとツッコミが止まらず、チーム内での弟的存在でした。困った時は真っ先に助けてくれたりと頼りになる一面も。 現在この職場は辞めてしばらく経っているのですが、それにしても、漫画のネタには事欠かない職場だったなア。
作者:ヤマモトレミ 89年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でインスタグラムを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。アメリカで食っていくために寿司をやっていくことを決意し、週4ブルックリンで寿司をつくっています。
ヤマモトレミ