【日本S記録室】DeNA桑原将志が66年長嶋茂雄&85年バースに並ぶ/日本一DeNAはレギュラーシーズン最低勝率
◆SMBC日本シリーズ2024第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(3日・横浜) セ・リーグ3位から日本一に駆け上がったDeNA。様々な記録が生まれた。 ************ ▼シリーズ新の5試合連続打点 桑原(D)の第1戦からの打点は、0→2→1→2→1→3で第2戦から5試合連続の9打点をマーク。過去12人が記録した4試合連続打点を抜いてシリーズ新記録を作った。 また、シリーズで9打点以上は、10年ブランコ(中)の9打点以来8人目になるが、シリーズ最多10打点の78年大杉勝男(ヤ)、84年長嶋清幸(広)は7試合シリーズでのもの。6試合シリーズで9打点は、66年長嶋茂雄(巨)、85年バース(神)に並ぶタイ記録だ。 全6試合に安打を放ち、12安打。6試合シリーズの最多記録は、66年柴田勲(巨)の13安打で、これには一歩及ばなかったが、今シリーズは27打数12安打の打率・444(本塁打1、9打点)は、前回出場の17年の26打数4安打の・154(1打点)から、見違える活躍でMVPを手にした。(福山 智紀) ▼2度のブランクV DeNAは60、98年に次いで3度目の日本シリーズ制覇。3度以上のシリーズVは、22度の巨人をはじめ9球団目。セでは巨人22度、ヤクルト6度に次いで広島3度に並んだ。98年の優勝は38年ぶり、今年の優勝が26年ぶり。20年以上のブランクVが2度は、24年ぶり(50→74年)、31年ぶり(74→05年)のロッテがあるが、25年以上のブランクが2度は、DeNAが初。 ▼最低勝率球団V レギュラーシーズン(公式戦)は71勝69敗1分けの勝率・507。これまでシリーズ優勝球団の公式戦最低勝率は、75年阪急の64勝59敗7分けの勝率・520だったが、シリーズ優勝チームのシーズン最低勝率になった。75年の阪急は、前後期制で優勝を決めており、シーズン勝率は近鉄の・587に次ぐ2位だった。 ▼2チーム目の3位球団V CSが始まった07年以降、公式戦で2位以下のシリーズ出場は(Vはシリーズ優勝、×は敗退、四角数字は公式戦順位) 07年中 日(2)V 対日(1) 10年ロッテ(3)V 対中(1) 14年阪 神(2)× 対ソ(1) 17年DeNA(3)× 対ソ(1) 18年ソフトバンク(2)V 対広(1) 19年ソフトバンク(2)V 対巨(1) 24年DeNA(3)V 対ソ(1) 2位以下のチームの優勝は5度目になるが、セでは07年中日以来2チーム目。また、3位チームのシリーズ制覇は、10年ロッテ以来2チーム目になる。
報知新聞社