通天閣 サミット警戒で「手荷物検査」初実施 金属探知機も使用
金属探知機の「ピーッ」音が鳴り響く
金属探知機の「ピーッ」音が鳴り響く通天閣入り口 THEPAGE大阪
大阪のシンボルとして知られている通天閣(大阪市浪速区)は25日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催に合わせ、展望台入場者にテロ警戒のための手荷物検査を実施し、入り口付近では金属探知機の「ピーッ」という音が鳴り響いた。この検査は27日まで続けられ、通天閣観光の高井隆光副社長は「手荷物検査は2代目通天閣ができた、この60年で初めてのこと。安全・安心に通天閣を楽しんで頂ければ」と話している。
「通天閣もこうした検査を行う」という抑止効果もねらい
今回の検査は、まず入り口を一か所とし職員がカバンを開けて手荷物検査を実施。その後、警備員が金属探知機を使って、初めて展望台へ入り口へ向かうエレベーターに乗れるという。高井副社長は「1995年に大阪で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の時も検査はしなかったので、この2代目通天閣ができて60年になりますが、初めてですね」と語る。 入場から3時間近くたっても、特にトラブルもなく、警備員の金属探知機検査もスムーズに行われた。聞けば、アイドルのイベントなどでも実際にこうした検査を業務で行ってきたという。 また、高井副社長は検査の実施については「これは警察の要請などではなく独自で行ったものです。通天閣もこうした検査を行うという抑止効果もあります。外国の方が多いんですが、逆に進んで外国の方々は検査にご協力頂いております。ご不便をおかけしますが、安全対策のためご協力頂ければと思います」と話していた。 サミットが開催される26・27両日は、近くにあるあべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)が同じくテロ警戒のため臨時休業することを発表している。