残留成功率は「40%」?指揮官交代でプレミアリーグ降格は回避できるのか…『BBC』が注目
立て続けに降格圏のクラブが指揮官を解任したプレミアリーグについて、イギリス『BBC』が注目すべきデータを伝えている。 【順位表:プレミアリーグ】 16日にまでに第16節まで消化した今季のプレミアリーグ。そして第16節終了後には、降格圏に沈む2クラブが指揮官交代に踏み切った。菅原由勢が所属するサウサンプトンは、最下位に沈む中でラッセル・マーティン監督を解任。さらに19位と苦しむウォルヴァーハンプトンも、ギャリー・オニール監督と別れを告げている。 そして『BBC』は「指揮官交代で降格を回避できるのか?」と題し、注目すべきデータを紹介。プレミアリーグ創設から昨季までに、降格圏に沈むクラブが指揮官を解任した回数は「91回」。そのうち36クラブが降格を回避し、成功率は「40%」と一定の勝算が見込める決断であると指摘した。 なお、今季のウルブズのように残留圏の17位まで勝ち点5差の状況で指揮官を解任した場合、成功したのは36クラブ中たったの「5クラブ」に。ただし、12月以降にこの決断に踏み切ったのは1クラブしかなく、その他の4クラブは10月の段階で指揮官を解任していたようだ。 一方でサウサンプトンに関しては、現時点で残留圏内まですでに9ポイント差が開いている状況。この段階で指揮官交代に踏み切って残留したクラブは、プレミアリーグ史において存在しない模様。さらに、シーズン中に9ポイント以上の差がついて残留したのは、1996-97シーズンのブラックバーン・ローヴァーズと2007-08シーズンのウェストハム・ユナイテッドの2クラブのみ。さらに、クリスマスを最下位で迎えた場合、残留できたのは30年余りの歴史の中で4クラブしか存在しないようだ。 直近の5シーズンに限れば、16クラブが降格圏に沈む中で指揮官を解任している。しかし、その後プレミアリーグ残留に成功したのは2019-20シーズンのエヴァーン、2021-22シーズンのニューカッスル・ユナイテッド、2022-23シーズンのボーンマス、ウルヴス、エヴァートンの5クラブしかいないようだ。クリスマス前に大きな決断に踏み切ったウルブズとサウサンプトンだが、残留に成功することはできるのだろうか。