通信アプリ「シグナル」で緊急連絡先、免許証との「自撮り」写真の要求も…「闇バイト」応募の詳細手口を公開
首都圏などで相次ぐSNSの「闇バイト」を実行役にした強盗事件を巡り、警察庁は8日、闇バイトに応募した人に保護を呼びかける動画を同庁が公開した先月中旬以降、今月7日までの約3週間で、応募者やその家族を保護したケースが全国で46件に上ったと発表した。
「闇バイト」に応募するとどうなるのか。千葉県警が、捜査の過程で判明した指示役側の手口の詳細を公開した。
県警捜査1課によると、闇バイトの募集は、X(旧ツイッター)などで行われ、応募すると、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に移行される。シグナル上では、名前や生年月日、住所、職業や勤務先の詳細といった個人情報を聞かれる。
借金額や借入先も問われるほか、本人との続き柄を記した家族らの緊急連絡先も要求される。さらに、運転免許証などを自らの顔と一緒に撮った「自撮り」の写真を送るよう求められることがあるという。県警は、実行役を強盗などの指示を拒めない状況に追い込む狙いがあるとみている。